インテル 世界で最も重要な会社の産業史
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2015年9月 |
ISBNコード |
978-4-16-390331-6
(4-16-390331-3) |
税込価格 | 2,310円 |
頁数・縦 | 582P 20cm |
商品内容
要旨 |
「コンピュータの能力は18カ月ごとに指数関数的に向上する」インテルの創業者のひとり、ゴードン・ムーアが一九六五年に提唱した「ムーアの法則」は、現在に至るまで、情報産業にかかわるものが逃れられない指標となった。また、一枚のシリコンの上に、極小の回路をかさねるというアイデアは一九七一年にマイクロプロセッサという革新的な商品に結実、後のPC社会、モバイル社会の基礎を築くことになる。全ての産業の基本となるコンピュータ産業をつくった「世界でもっとも重要な会社」インテル。そのインサイド・ストーリー。 |
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目次 |
序章 地球上のすべての組織の原点 |
出版社 商品紹介 |
コンピュータの能力は18ケ月ごとに指数関数的に上昇する。「ムーアの法則」始め私たちが直面する今日的問題の答となる本格企業史。 |
おすすめコメント
「半導体の集積密度は18〜24ヶ月で倍増する」つまり「コンピュータの処理能力は指数関数的に向上していく」、1965年、インテルの創業者であるゴードン・ムーア博士が発表した論文に書かれていた半導体の能力に関する洞察は、「ムーアの法則」として、今日にいたるまで、情報産業にかかわるものが、逃れらない法則となった。その法則を生み出した「世界で最も重要な会社「インテル」の産業史である。ムーアの法則」の誕生のみならず、本書を読む読者が切実に感じるのは、今自分が努めている会社、業界のすべてに通ずる共通のテーマが、鮮烈なエピソードをもって書かれている点だ。すなわち、「技術力か営業力か宣伝力か」という問題。あるいは「才能か努力か」 あるいは、「継承か革新か」 あるいは「模倣か創造か」 本書の中には、コンピュータの心臓部であるマイクロプロセッサ(CPU)を世界で初めインテルとともに開発した日本の電卓メーカーが、最後の最後で社長の判断から契約をキャンセル、結果的には、CPUの知的財産権を逃すという「史上最悪の経営判断」をしてしまう話や、あるいは、モトローラに劣るチップをインテルが営業力でもってシェアを逆転する様など、私たちの今日のビジネスの日々の判断に通じる血わき肉おどるエピソードが満載されている。著者はアメリカの新聞で初めてシリコンバレー担当をおいたサンノゼマーキュリーニュースで最初のシリコン・バレー担当となった記者。1970年代から今日まで、その有為転変を追い続けてきた。