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逃走の権利 移民、シティズンシップ、グローバル化

出版社名 人文書院
出版年月 2015年11月
ISBNコード 978-4-409-24103-5
4-409-24103-6
税込価格 3,740円
頁数・縦 368P 19cm

商品内容

要旨

欧州への移民・難民40万人(2015年)、日本への難民認定申請5000人(2014年)。世界を揺るがす喫緊の課題、現代移民研究の第一人者による力作。いま世界は、かつてない規模で流動している。グローバル化の影響を潜り抜けた移民は、ただ保護される対象ではなく、移動元、移動先の社会を様々に変えていく下からのグローバル化を体現する存在でもある。市民権、国境、法、植民地主義、資本主義、移民の自律性など、制度的問題から思想的課題まで、現代世界を覆う多様な問題を「移民」という視角からクリティカルに読み換える、イタリアから届けられた現代社会論の重要作。

目次

第1部(若きマックス・ウェーバー、ドイツ人移民たちの逃走の権利、ポーランド人たちの胃
はじまりはさらし絞首台だった―移民、労働の移動性、資本主義史
境界地帯の市民とシティズンシップの境界
世界、植民地以後)
第2部(ここでもなく、よそでもなく―ヨーロッパとオーストラリアのあいだで、移民・拘禁・脱走、ブレット・ニールソンとの会話
移民の主体性、従属的包摂を越えて―コレクティボ・シトゥアシオネスとの対話
境界、シティズンシップ、戦争、階級―エティエンヌ・バリバールらとの討論
自律性のまなざし―移民、資本主義、社会闘争)

著者紹介

メッザードラ,サンドロ (メッザードラ,サンドロ)   Mezzadra,Sandro
1963年生。ボローニャ大学政治・社会科学研究科教員。現代政治理論、社会理論を専門とし、ヨーロッパの移民研究における第一人者のひとり。ポスト・オペライズモを牽引する知識人として知られる。マルクスやポストコロニアルという概念を用いて、グローバル資本主義の批判分析に取り組む。また、政治的ヨーロッパをめぐる昨今の論争にも積極的に介入してきた
北川 眞也 (キタガワ シンヤ)  
1979年大阪府生。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(地理学)。現在、三重大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)