デザインについて バウハウスから生まれたものづくり
出版社名 | 白水社 |
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出版年月 | 2016年1月 |
ISBNコード |
978-4-560-08481-6
(4-560-08481-5) |
税込価格 | 2,640円 |
頁数・縦 | 157P 22cm |
商品内容
要旨 |
バウハウスに学び、アメリカで人気を博したアーティスト、アニ・アルバースによる珠玉の論考集。 |
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目次 |
デザイン―無名で、時代を超越した存在 |
おすすめコメント
アーティストの心得を説く アニ・アルバース(1899‐1994)は、20世紀のテキスタイル、工業デザイン、版画、ジュエリーの分野で活躍したアーティスト・教師。ドイツのバウハウスで出会った夫のジョセフ・アルバースとアメリカに亡命し、ブラックマウンテン・カレッジやイェール大学などでモダニズムのデザイン教育に携わった。その作品はニューヨーク近代美術館をはじめ有名な美術館に収蔵され、日本でもユニクロのコラボTシャツでその名を轟かせている。本書は、アニ・アルバースによるデザイン哲学が語られている、珠玉のエッセイ集だ。素材そのものからもたらされる機能美を称えつつも、ものづくりに機械化がすすむ時代において工芸家が求められる心得を説く──バウハウスの精神をもとに、無名性、アートという不変な存在、いろいろな化学繊維の誕生、美術館の建築への関わり、中南米の織物、ジュエリーづくり、触覚の大切さなどを記すアニの文章には、デザインについて普遍的な問題を読者と共有していこうとするシンプルな情熱が貫かれている。そのメッセージは、21世紀初頭の「工学化」した現代においても魅力的だ。