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朝鮮雑記 日本人が見た1894年の李氏朝鮮

出版社名 祥伝社
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-396-61553-6
4-396-61553-1
税込価格 1,980円
頁数・縦 356P 19cm

商品内容

要旨

イザベラ・バード『朝鮮紀行』の4年前に出版されながら、長らく黙殺されていた“幻の書”が、待望の現代語訳で、120年ぶりの復刊!村落、市街、商売、差別、喧嘩、冠婚葬祭、性風俗、日本人居留地…日本人が記録した、日清戦争前夜の朝鮮半島の姿。

目次

駕洛という国号
駕洛食
大中小華
石無情
残飯を貧ろうとする
食うという言葉
紙幣を評する
詩話を好む
夏の旅行
官人は、みな盗賊〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

長らく黙殺されていた“幻の書”が、待望の現代語訳で、120年ぶりの復刊! 村落、市街、商売、差別、喧嘩、冠婚葬祭、性風俗、日本人居留地…… 日本人が記録した、日清戦争前夜の朝鮮半島の姿。“常漢(じょうかん)(サンノム)は、どんなに才学があったとしても、文武の高等官になることはできない。もっとも、近ごろは、賄賂(わいろ)の多少によって県監(けんかん)に任じられたものもある。両班(りょうはん)(ヤンバン)は、科挙(かきょ)にさえ合格すれば、どんな役職でも買うことができる。これが、かの国の制度である”(「両班と常漢」より) “私は、なんと、小便で顔を洗うところを目撃したことがある。その人が言うには、「肌艶(はだつや)がよくなる」と。さらに、室内に真鍮製の溺壺(しょうべんつぼ)を置き、客を迎える席でも、これを目につかない場所に移すようなことはしない。そればかりか、尿意を催すと、すぐにこれをとって用を足し、また傍(かたわ)らに置く。”(「便所」より) なぜ日本は、清と戦い、朝鮮を併合することになったのか。歴史を考えるヒントがここにある。「当時、アジア主義という思想を抱いていた一人の若い日本人が、国家の近代化とは何か、欧米の帝国主義とアジアの関係はいかにあるべきかといった、壮大な問題について思索(しさく)をめぐらせながら生みだした作品でもある。そうした点にこそ、今日、『朝鮮雑記』が再出版される意義があるのではないかと思われる。監修者としては、この書籍が、広く一般の日本人に読まれ、いままではほとんど語られることのなかった歴史への新たな議論が起こることを願ってやまない。」 クリストファー・W・A・スピルマン

著者紹介

スピルマン,クリストファー・W.A. (スピルマン,クリストファーW.A.)   Szpilman,Christopher W.A.
1951年ポーランド生まれ。2005年から2015年まで九州産業大学教授。ロンドン大学アジア・アフリカ研究院(SOAS)日本学科卒、エール大学大学院歴史学研究科博士課程修了、博士(PhD、日本史)。専門分野は、近代日本政治思想史。とくに、国家社会主義やアジア主義の研究に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)