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和食とうま味のミステリー 国産麹菌オリゼがつむぐ千年の物語

河出ブックス 090

出版社名 河出書房新社
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-309-62491-4
4-309-62491-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 235P 19cm

商品内容

要旨

世界に類を見ない独特の食文化「和食」―素材を活かし、うま味を追求するそのスタイルは、いつ生まれ、どのように発達してきたのか?サイエンスの立場からこの謎に取り組んだとき、見えてきたのは偶然ではなく、必然の積み重ねだった。日本酒の進化に後押しされ、生み出された国菌が、現在の和食を形作ってゆく過程をいきいきと描く!

目次

第1章 なぜ日本人はうま味を求めるのか(原始日本人の食生活
農耕の始まりはいつ? ほか)
第2章 美酒の追求が和食を高める(偶然から生まれた麹菌の活躍―保存食
そもそも「うま味」って何だろう? ほか)
第3章 種麹屋と国産麹菌オリゼの誕生(見える麹菌と見えない酵母
不安定な麹菌による酒造り ほか)
第4章 オリゼがつむぐ調味料と和食(醤油&味噌の共通の祖先「醤」
醤はどこで生まれたのか ほか)
終章 うま味が広げる和食の世界(千二百年ぶりの肉食再開宣言
普及する西洋料理 ほか)

おすすめコメント

うま味を追求する独特の食文化「和食」が、日本固有の麹菌オリゼによって発展する過程を描く、悠久の食文化探究ミステリー。

著者紹介

北本 勝ひこ (キタモト カツヒコ)  
1950年、神奈川県生まれ。東京大学農学部を卒業後、国税庁醸造試験所の研究員となる。福岡国税局および仙台国税局で鑑定官、醸造試験所主任研究員を経て、1996年より東京大学農学生命科学研究科教授。現在、東京大学名誉教授、日本薬科大学特任教授。日本農芸化学会功績賞をはじめ、数多くの賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)