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ジャンクDNA ヒトゲノムの98%はガラクタなのか?

出版社名 丸善出版
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-621-30003-9
4-621-30003-2
税込価格 3,080円
頁数・縦 368,44P 19cm

商品内容

要旨

ヒトのDNAのうち、タンパク質をコードするのはたった2%―では、残りの98%は何をしているのか?ゲノムに秘められた謎がいま明かされる。

目次

ゲノムのダークマター(暗黒物質)とは
なぜダークマターが問題なのか
ダークマターが本当にダークになるとき
遺伝子はどこに行ってしまったのか?
招待されたところで長居する
年をとるとすべてが縮む
2は完全数である
ジャンクで塗りつぶす
長いゲーム
ダークマターに彩りを添える〔ほか〕

おすすめコメント

DNAの構造が解明されてから、科学者たちはヒトゲノムのうちタンパク質コード領域のみに注目し、残り98%の領域を「Junk(がらくた)DNA」と呼んで重視してきませんでした。しかし、ここ10年ほどで、これらJunk中の配列や科学修飾(エピジェネティクス)の違いが、さまざまな病気と関連することが発見され、世界的にも注目を浴びています。 本書では、このJunk DNAのはたらきやJunk領域に由来する現象(遺伝病、性の決定、ウイルス感染、エピジェネ制御、進化の原動力)を、多数の病気の例を挙げながら説明しています。ゲノムの未踏領域(ダークマター)の重要性とDNAの繊細さ、複雑さを伝えながらゲノムの広大な秘教へご案内します。

著者紹介

キャリー,ネッサ (キャリー,ネッサ)   Carey,Nessa
エディンバラ大学で博士号(ウイルス学)を取得し、インペリアル・カレッジ・ロンドンで分子生物学の上級講師を務めた。バイオ系製薬企業に13年間勤務した後、現在、技術移転プロフェッショナルへの指導的な立場にある英国組織のインターナショナル・ディレクター。ノーフォーク在住、インペリアル・カレッジの客員教授も務める
中山 潤一 (ナカヤマ ジュンイチ)  
1971年、東京生まれ。名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科教授。理学博士。東京工業大学大学院生命理工学研究科博士課程修了後、コールドスプリングハーバー研究所・研究員、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター・チームリーダーなどを経て、2014年より現職。研究テーマは、クロマチンの構造変換による遺伝子発現制御など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)