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変容する聖地伊勢

出版社名 思文閣出版
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-7842-1836-3
4-7842-1836-X
税込価格 3,080円
頁数・縦 321,10P 21cm

商品内容

要旨

第62回式年遷宮が行われた平成25年(2013)、伊勢神宮にはじつに900万人に上る参詣者が訪れたという。まさに21世紀の国民的「聖地」といえるだろう。今日、伊勢神宮は古代から変わることなく受け継がれてきた聖域というイメージで語られる。しかし、その神宮像はそれほど時代をさかのぼるものではなく、神宮が移りかわる時代のなかで大きく変貌を遂げてきたことはあまり語られていない。本書は国内外の一線の研究者による古代から近・現代にわたる論考16編を収め、伊勢神宮の変容の歴史をひもとく。

目次

1 古代(考古学からみた伊勢神宮の起源―ヤマト王権の伊勢支配
伊勢に見え隠れする仏教 七六六〜七八〇
『延喜式』制以前の伊勢神宮―八〜九世紀の内宮と外宮をめぐって)
2 中世(中世伊勢と仏教
夢告と観想―鎌倉時代における僧たちの伊勢参宮
地中の仏教―伊勢神宮の地下からの眺望
混沌の始めを守る―度会行忠の混沌論と徳政)
3 近世(復活か創造か―天正一三年の神宮式年遷宮をめぐって
読み替えられた伊勢神宮―出口延佳、本居宣長を中心に
御蔭参りにおけるお礼降り現象―近世庶民の伊勢信仰の一側面)
4 近代〜現代(伊勢における神仏分離
神苑会の活動と明治の宇治山田
修学旅行と伊勢
昭和四年式年遷宮と伊勢
戦後の伊勢―プリント・メディアにみる神宮と式年遷宮)

著者紹介

ブリーン,ジョン (ブリーン,ジョン)   Breen,John
1956年生。ケンブリッジ大学日本学科博士号取得。国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)