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結婚と家族のこれから 共働き社会の限界

光文社新書 824

出版社名 光文社
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-334-03927-1
4-334-03927-8
税込価格 814円
頁数・縦 260P 18cm

商品内容

要旨

現在の私たちは、「男性は仕事、女性は家庭」という近代以降に形作られた性別分業体制を脱し、「共働き社会」に移行しつつある。しかし、この共働き社会では、結婚しない(できない)人の増加、子どもを作る人の減少といった、「家族からの撤退」をも生じさせた。結婚と家族はこれからどうなっていくのか―。本書では、男性中心の家制度、近代化と家の衰退、ジェンダー家族―男女ペアの家族―の誕生など、「家」の成立過程と歩みを振り返りながら、経済、雇用、家事・育児、人口の高齢化、世帯所得格差といった現代の諸問題を社会学の視点で分析し、“結婚と家族のみらいのかたち”について考察する。

目次

第1章 家族はどこからきたか(家族についての話題三つ
母・子と、それを守る存在
「家」の成立
「家」からの離脱)
第2章 家族はいまどこにいるか(男は仕事、女は家庭
「お見合い結婚」の不思議
「男性」からの離脱?
自由な親密性のための三つの課題)
第3章 「家事分担」はもう古い?(「家事分担」問題
家事と格差
家事労働はこれからどうなるか)
第4章 「男女平等家族」がもたらすもの(「平等な夫婦」は目標になりうるか?
家庭が(再び)仕事場に?
共働き社会がもたらす格差
家族による格差にどう対応するか)
第5章 「家族」のみらいのかたち(家族と仕事のリスク・マネジメント
カップル関係は変わるのか?
「公平な親密性」は可能か?)

おすすめコメント

計量社会学、家族社会学の専門家が、結婚や家族のしくみを解き明かしていく。

著者紹介

筒井 淳也 (ツツイ ジュンヤ)  
1970年福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒業。同大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学・計量社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)