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越境と連動の日系移民教育史 複数文化体験の視座

出版社名 ミネルヴァ書房
出版年月 2016年6月
ISBNコード 978-4-623-07544-7
4-623-07544-3
税込価格 8,800円
頁数・縦 453,13P 22cm

商品内容

要旨

本書は、近代日本人の海外渡航史・移植民史について、各地域の個別的実態に迫ると同時に複数地域を横断的・越境史的に把握することをめざした共同研究の成果である。

目次

第1部 近代日本人の越境教育と教科書(「帝国臣民」と「日系市民」の狭間で―『米國加州教育局検定日本語讀本』の編纂と内容分析
ブラジル『日本語読本教授参考書』の児童用歌曲
「渡航案内」にみる英語学習・異文化学習―移住者のための水先案内書
国定教科書にみる移植民表象―北南米と満洲の連動に着目して
戦前期南カリフォルニア地域の「二世教育」―南加中央日本人会と南カリフォルニア大学東洋科を中心に
北米日本人移民キリスト教会の越境教育活動と満洲
多文化カナダの「架け橋」たち―カナダにおける日本語学習者の変遷)
第2部 移民・越境者の文化・芸術・身体(文化使節と同胞慰問―ブラジルの藤原義江一人二役
二世歌手の音楽歴―ハワイ松竹楽団のチヨコ・イダを中心に
沖縄・日本本土・ブラジルを越境・還流する沖縄音楽レコード
衣と身体技法からみるブラジル移民―下着としゃがむことを中心に
戦前期ブラジルにおける武道と教育
越境するスポーツと移民子弟教育―太平洋戦争直前期ブラジルにおける日系少年野球を事例に)
第3部 越境する人的資源の活用と政治経済的連動(ブラジル外国移民二分制限法前後の日系子弟教育―「日主伯従」に傾いた経緯について
戦間期ブラジルの独裁政権とナショナリズムの高揚
旧南洋群島民間人収容所における教育と軍政初期の沖縄教育―主にテニアン島チューロ収容所の事例を手がかりに
移民的徳の誕生―一九五〇〜六〇年代の海外移民政策と政治的主体としてのブラジル日系人の形成
移住・引揚・国内定住地としての福島と原子力発電所―地元エリート・県人会移民ネットワークを中心に
一九三〇年代の福島県に在留した日系二世)

著者紹介

根川 幸男 (ネガワ サチオ)  
1963年生まれ。2001年サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部大学院修士課程修了、博士(学術)(総合研究大学院大学)。現在、同志社大学日本語・日本文化教育センター嘱託講師・京都外国語大学非常勤講師
井上 章一 (イノウエ ショウイチ)  
1955年生まれ。1980年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)