一〇〇年前の女の子
文春文庫 ふ43−1
| 出版社名 | 文藝春秋 |
|---|---|
| 出版年月 | 2016年7月 |
| ISBNコード |
978-4-16-790663-4
(4-16-790663-5) |
| 税込価格 | 858円 |
| 頁数・縦 | 382P 16cm |
商品内容
| 要旨 |
明治42年、上州カラッ風の吹く小さな村に生れた寺崎テイ。生後1カ月で実母と引き離され、100年を母恋いと故郷への想いで生きた。新緑の茶摘み、井戸替え、養蚕。お盆様から月見、コウシン様から鮒の甘露煮で迎えるお正月様へ。厳冬のごぜ唄と寒紅売り。鮮やかなテイの記憶が綴る日本の原風景。珠玉の高松村物語。 |
|---|---|
| 目次 |
実の母は家に戻らなかった |



おすすめコメント
「わたしにはおっ母さんがいなかった」 米寿を過ぎて、母テイが絞り出すように語り始めた――生後一か月で実母と引き離され、養女に出された辛い日々を。同時に、故郷をいろどった四季おりおりの行事や懐かしい人びとのことも。新緑の茶摘み、赤いタスキの早乙女の田植え、家じゅうで取り組むおカイコ様。お盆様にお月見、栗の山分け、コウシン様のおよばれのご馳走。初風呂と鮒の甘露煮で迎えるお正月様。農閑期の冨山のクスリ売りと寒紅売り、哀愁のごぜ唄。春には雛祭りの哀しみがあり、遊郭での花見には華やかさがあった。語る母、聴き取る娘。母と娘が描きあげた、100年をけなげに生きた少女の物語は、色鮮やかな歳時記ともなった。2010年に刊行以後、さまざまな新聞・雑誌に書評が掲載され、NHKラジオ深夜便での、著者の「母を語る」も評判となった。多くの感動と共感を読んだ物語の待望の文庫化。今回新たに、足利高等女学校の制服姿のテイや家族写真、また新渡戸稲造校長の女子経済専門学校での写真などを掲載。安野光雅のカバー画と挿画3点・解説は中島京子。