• 本

九十歳。何がめでたい

出版社名 小学館
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-09-396537-8
4-09-396537-4
税込価格 1,320円
頁数・縦 223P 19cm
シリーズ名 九十歳。何がめでたい

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 九十歳。何がめでたい

    世の中の人があまり気にせず暮らしている世の中の進化と衰退への代表のようなスマホに対して「日本人アホ時代がくる」と書いてあるのを読んで、まさにその通りだとおもわず笑ってしまいました。

    誰もが一度は考えたことがあるような事が書いてあるのですが、佐藤愛子先生の文章になるととても面白いお話に変わりそこもまたこの本に惹きつけられる魅力の一つだと思いました。

    (2017年8月8日)

  • 九十歳。何がめでたい

    何がいいって、まずこの本のタイトル。93歳になられた佐藤愛子先生が、世の中をバッサリ、スッキリ斬ってくれます。そうそう、ウンウンと思わずうなずきながら読み進めてしまいます。思いっきり笑って、元気をもらって、気がついたら、大事なことに気がつかせてくれる、不思議な本です。ステキな生き方をうらやましく感じさせてくれます。

    (2017年1月9日)

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商品内容

文学賞情報

2017年 日本ど真ん中書店大賞受賞

要旨

御年九十二歳、もはや満身創痍。ヘトヘトでしぼり出した怒りの書。全二十八編。

目次

こみ上げる憤怒の孤独
来るか?日本人総アホ時代
老いの夢
人生相談回答者失格
二つの誕生日
ソバプンの話
我ながら不気味な話
過ぎたるは及ばざるが如し
子供のキモチは
心配性の述懐〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

待望の単行本がついに発売。実にめでたい!『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。その時のインタビューでこう語っています。「書くべきことは書きつくして、もう空っぽになりました。作家としての私は、これで幕が下りたんです」(「女性セブン」2015年2月5日号より)その一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、人生をたくましく生きるための箴言も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。