• 本

大人に贈る子どもの文学

出版社名 岩波書店
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-00-061147-3
4-00-061147-X
税込価格 2,310円
頁数・縦 286P 20cm

商品内容

要旨

本の楽しみや慰めなくして子ども時代を生き延びることはできなかったという著者は、児童文学研究者となり、英語圏の優れた作品や評論の翻訳に情熱を注いできた。子どもの文学の価値を明らかにして大人たちに知ってもらいたい、と願い続けて60年。子どもに向かって書く作家たちの真髄にせまり、幸福を描く多様な物語の世界へと読者を誘う。

目次

1 子どもの本とわたし(本の虫読書をはじめる
児童文学研究者への道)
2 子どもの本を大人が読むということ(「ハリー・ポッター」という事件
クロスオーバー・フィクション)
3 子どもの文学の書き手たち(ルイス・キャロル―現実からの逃避
ローズマリ・サトクリフ―欠落感を償う
フィリパ・ピアス―日常経験の洞察者
メアリー・ノートン―社会への批判精神)
4 子どもの文学の特質(子どもの文学は単純か
幸福を描く物語の世界
ファンタジーとリアリズム)
5 大人にすすめたい物語(ファンタジーの作品から
リアリズムの作品から)

おすすめコメント

児童文学研究者の草分けが、子どもの文学の価値を示し、幸福を描く多様な物語の世界へと読者を誘う。

著者紹介

猪熊 葉子 (イノクマ ヨウコ)  
1928年、外科医の父と歌人の母・葛原妙子の長女として生まれる。聖心女子大学卒業。聖心女子大学大学院修士課程修了。1957年英国オックスフォード大学へ留学、J.R.R.トールキンの指導を仰ぐ。1978年聖心女子大学文学部教授。1990年白百合女子大学文学部児童文化学科教授。1999年退官。JBBY(日本国際児童図書評議会)会長を歴任。聖心女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)