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辞書になった男 ケンボー先生と山田先生

文春文庫 さ69−1

出版社名 文藝春秋
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-16-790685-6
4-16-790685-6
税込価格 864円
頁数・縦 375P 16cm

商品内容

要旨

見坊豪紀、1914年生まれ。国語学者にして稀代の天才辞書編纂者。山田忠雄、1916年生まれ。国語学者にして反骨の鬼才辞書編纂者。一冊の国民的辞書(『明解国語辞典』)をともに作ってきた二人は、なぜ訣別し、二つの辞書(『三省堂国語辞典』『新明解国語辞典』)が生まれたのか?昭和辞書史最大の謎に迫る、知的興奮の一冊。

目次

はじめに 「光」と「影」
序幕 『三国』と『新明解』
第1幕 「天才」と「助手」
第2幕 「水」と「油」
第3幕 「かがみ」と「文明批評」
終幕 「人」と「人」
おわりに こ・と・ば

おすすめコメント

「三省堂国語辞典」略して「三国(サンコク)」。そして 「新明解国語辞典」略して「新明解」(赤瀬川原平著『新解さんの謎』でブームとなった辞書である)。二冊ともに戦後、三省堂から刊行された辞書で、あわせて累計4000万部の知られざる国民的ベストセラーだ。しかし、この辞書を作った(書いた)二人の人物のことは、ほとんど知られていない。「三国」を書いたのが、ケンボー先生こと見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)。「新明解」を書いたのは、山田先生こと山田忠雄(やまだ・ただお)。二人とも国語学者だが、「三国」と「新明解」の性格はまったく異なる。「三国」が簡潔にして、「現代的」であるとすれば、「新明解」は独断とも思える語釈に満ち、「規範的」。そこには二人の言語観・辞書が反映されている。本書は、二人の国語学者がいかにして日本辞書史に屹立する二つの辞書を作り上げたかを二人の生涯をたどりながら、追いかけたノンフィクション。二人が辞書の世界に飲みこまれていくさまは壮絶ですらある。著者・佐々木健一は、同じテーマで「ケンボー先生と山田先生」(NHKBS)という番組を制作したディレクター。同番組はATP賞最優秀賞、放送文化基金賞最優秀賞を受賞。番組には盛り込めなかった新事実やこぼれおちた興味深いエピソード、取材秘話なども含めて、一冊の本にまとめた。本書で日本エッセイスト・クラブ賞受賞。

著者紹介

佐々木 健一 (ササキ ケンイチ)  
1977年、札幌市生まれ。早稲田大学卒業後、NHKエデュケーショナル入社。ディレクターとして特別番組を企画・制作。『Dr.MITSUYA』でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭2016ドキュメンタリー部門(健康・医療分野)シルバー・スクリーン賞、『哲子の部屋』で第31回ATP賞優秀賞、『ケンボー先生と山田先生―辞書に人生を捧げた二人の男』で第30回ATP賞最優秀賞、第40回放送文化基金賞優秀賞を受賞。初著作である『辞書になった男』は、第62回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)