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君は憲法第8章を読んだか

出版社名 小学館
出版年月 2016年8月
ISBNコード 978-4-09-379886-0
4-09-379886-9
税込価格 1,650円
頁数・縦 222P 19cm

商品内容

要旨

かつて統治機構改革を訴え、「生活者主権」を掲げた著者が、「安倍一強」体制に引導を渡す。「第9条」でも「緊急事態条項」でもない。「第8章地方自治」改正からこの国を一新する!

目次

第1章 “現状認識”万策尽きたアベノミクス(なぜ選挙で民意は反映されないのか
すべては官邸のシナリオ通り ほか)
第2章 “最大の課題”地方衰退の原因は「憲法」にあり(意味も哲学もない選挙制度
この国が永遠に変われない理由 ほか)
第3章 “海外ケーススタディ”ドイツとイタリアの地方に学ぶ(日本に似た国=ドイツの変貌
16発のエンジンを持つ国家 ほか)
第4章 “改憲の焦点”いま改正すべきは第9条ではない(「不磨の大典」とされた日本国憲法
安保法制強行で改憲がより困難に ほか)
第5章 “大前版憲法草案”「創憲」の気概を持て(“大前版”憲法草案
天皇陛下を「元首」とすべきか ほか)

おすすめコメント

改正の焦点は憲法9条じゃない!「第8章 地方自治」だ−−。“緩慢なる衰退”を続けるこの国を甦らせるには真の地方自治を実現するしかない。そのカギは憲法改正にある。「平成維新」提唱者による全く新しい改憲論。

出版社・メーカーコメント

自民党憲法草案ならますます日本は衰退する 衆参両院で「改憲勢力3分の2以上」が現実となった今、安倍自民党政権は、憲法改正に向けて一歩一歩「前へ」と突き進んでいる。今の改憲論議では、戦争の放棄を謳う「第9条」や、災害・テロ対策のための「緊急事態条項」などが俎上に載せられている。しかし、それらの議論は、いわば安倍政権と”同じ土俵”で戦おうとすることであり、最後は”力比べ”となってしまう。そうではなく、首相の改憲提案を逆手にとって、憲法で規定された統治機構を改めることこそ「一強」体制を断ち切る効果的な攻め手となる――この全く新しい改憲論のカギとなるのが憲法第8章だ。同章は「地方自治」を謳いながら、結局は中央政府がすべての権限を握り、中央の意向に従う者だけに目こぼしする歪な政治の論拠となっている。しかも、自民党の憲法改正草案はそれをさらに強化するものであり、ますます日本を衰退させてしまうと著者は警鐘を鳴らす。繁栄の単位としての道州制の導入、生活圏としてのコミュニティの構築など、地方の「自立」を促す憲法を作れ――。「平成維新」の提唱者・大前研一氏が、旧態依然とした「安倍一強」中央集権体制に引導を渡す、初めての本格的改憲論。

著者紹介

大前 研一 (オオマエ ケンイチ)  
1943年福岡県生まれ。72年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、94年退社。以後、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして幅広く活躍。現在、ビジネス・ブレークスルー(BBT)代表取締役、BBT大学学長などを務め、日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)