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孤独な祝祭佐々木忠次 バレエとオペラで世界と闘った日本人

出版社名 文藝春秋
出版年月 2016年10月
ISBNコード 978-4-16-390550-1
(4-16-390550-2)
税込価格 1,980円
頁数・縦 396P 20cm

商品内容

要旨

それは半世紀前、西洋のオペラなど夢のまた夢、胴長短足の日本人はバレエには向かないと嘲笑されていた時代。無謀な夢を抱いた一人の若者がいた。のちに日本で初めてミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場の引越し公演を実現、鬼才モーリス・ベジャールに不朽の名作「ザ・カブキ」をつくらせ、世界の名門オペラハウスに自らのバレエ団を率いて乗り込むことになる、その青年の名は佐々木忠次。日本のオペラ・バレエブームを牽引、カルロス・クライバー、ジョルジュ・ドン、シルヴィ・ギエム…佐々木が日本に招いた伝説のスターは日本人を熱狂させ、劇場を祝祭空間に変えた。劇場に生きた男の孤独な闘い。その舞台裏が今、明らかになる―。

目次

序章 東京バレエ団、パリ・オペラ座の舞台を踏む
第1章 目黒の美の殿堂
第2章 現実に絶望、虚構にのめり込む
第3章 舞台監督という仕事
第4章 東京バレエ団誕生 「放浪」バレエ団からの出発
第5章 TOKYO BALLETが世界を行く
第6章 ミラノ・スカラ座への道 ベジャールの時代
第7章 怒りの人

おすすめコメント

「諦めるな、逃げるな、媚びるな」 ──こんな日本人がいた──。極東の島国から「本丸」バレエの殿堂、パリ・オペラ座に討ち入り。偏見と嘲笑は一夜にして喝采へと変わった。誰もが不可能と信じていたことを、執念の交渉で次々現実にしてきたタフネゴシエーターは、2016年4月30日、一人ひっそりとこの世を去った。それは半世紀前、まだ日本が貧しく、西洋のオペラなど夢のまた夢、胴長短足の日本人はバレエには向かないとされた時代。無謀な夢を抱いた一人の若者がいた。のちに日本で初めてミラノ・スカラ座の引越し公演を実現させ、鬼才モーリス・ベジャールにつ不朽の名作「ザ・カブキ」をつくらせ、世界各国の名門オペラハウスに自らのバレエ団を率いて乗り込むことになる、その青年の名は佐々木忠次。日本のオペラ・バレエブームを牽引、カルロス・クライバー、ジョルジュ・ドン、シルヴィ・ギエム……佐々木が日本に招いた伝説のスターたちは日本人を熱狂させ、劇場を祝祭空間に変えた。日本人の体系的な弱点を日本人ならではの統一美で勝負することで克服。敗戦国の島国から来たおかしな東洋人と冷たい視線を浴び、日本の官僚の文化への無理解に苦しみながら、各界の大物と一歩もひかずに徒手空拳で直談判。ついに「THE TOKYO BALLET」は、20年間外部の団体の公演を許可してこなかったバレエの殿堂、パリ・オペラ座をも制覇、16年間の執念の交渉の末、「不可能」といわれたミラノ・スカラ座、ドミンゴ×クライバーの「オテロ」の幕が日本で開く。しかし、「美」と「本物」への激しい渇望は、同時に己を焼く業火となった──。過剰な情熱が巻き起こす周囲との軋轢、美意識をめぐる衝突、盟友との別れ……。劇場に生きた男の孤独な闘い。その誰も知らなかった舞台裏が徹底取材により、今、明らかになる。

著者紹介

追分 日出子 (オイワケ ヒデコ)  
編集者・文筆業。1952年千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。「カメラ毎日」編集部、週刊誌記者を経て、『昭和史全記録』『戦後50年』『20世紀の記憶(全22巻)』(毎日新聞社)など時代を記録する企画の編集取材に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)