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ヒトラーの絞首人ハイドリヒ

出版社名 白水社
出版年月 2016年12月
ISBNコード 978-4-560-09521-8
4-560-09521-3
税込価格 5,280円
頁数・縦 460,64P 図版16P 20cm

商品内容

要旨

ホロコーストの悪名高い主犯の生涯―トーマス・マンに「絞首人」と呼ばれ、「ユダヤ人絶滅政策」を急進的に推進した男の素顔に迫る。最新研究を踏まえた、初の本格的な評伝。

目次

第1章 プラハに死す
第2章 若きラインハルト
第3章 ハイドリヒの誕生
第4章 帝国の敵と戦う
第5章 戦争のリハーサル
第6章 大量殺戮の実験
第7章 世界を敵として
第8章 保護領の支配者
第9章 破壊の遺産

おすすめコメント

ホロコーストの悪名高い主犯の生涯 トーマス・マンに「絞首人」と呼ばれ、「ユダヤ人絶滅政策」を急進的に推し進めた、ラインハルト・ハイドリヒの素顔に迫る、初の本格的な評伝。戦間期と第二次大戦に至る欧州史の概観の中で、「絞首人」の軌跡を追い、ナチの人種政策、東欧占領政策の形成と展開、ナチ支配体制内部の陰湿な抗争、国防軍との競合も精細に描かれる。ハイドリヒは1942年、在英チェコ亡命政府と英国が送り込んだ工作チームによってプラハ郊外で暗殺される。ベルリンでの大々的な葬儀で、ヒトラーは故人を称えたが、チェコ全土には戒厳令が敷かれ、レジスタンスや民間人にも残忍な報復が行われた……。本書はその死から始め、誕生まで遡って、38年の短い人生と家族関係、政治警察を一手に掌握して行われた、工作、迫害、虐殺の実態を活写する。ハイドリヒは晩年、ベルリン郊外のヴァンゼーで会議を主催し、「ユダヤ人問題」への対応をいっそう激化させる。ヒムラーと共に、ホロコーストの悪名高い主犯ともいうべき存在なのだ。本書は最新研究を踏まえつつ、読みやすく描かれた、ドイツ現代史の俊才による大著。解説=増田好純。

著者紹介

ゲルヴァルト,ロベルト (ゲルヴァルト,ロベルト)   Gerwarth,Robert
1976年生まれ。ドイツ人の歴史家。冷戦期のベルリンで生まれ、13歳で壁の崩壊を目撃する。フンボルト大学、オックスフォード大学で学び、現在ユニヴァーシティ・カレッジ・ダブリン(UCD)の現代史の教授、同大学戦争研究センター長。主要著作に、優れた近現代史研究に贈られるフレンケル賞を受賞した『ビスマルクの神話』The Bismarck Myth(オックスフォード大学出版局)がある
宮下 嶺夫 (ミヤシタ ミネオ)  
1934年京都市生まれ。慶応義塾大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)