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実録証言大刀洗さくら弾機事件 朝鮮人特攻隊員処刑の闇

出版社名 新評論
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-7948-1052-6
4-7948-1052-0
税込価格 2,750円
頁数・縦 294P 19cm

商品内容

要旨

太平洋戦争末期の一九四五年五月二三日早朝、福岡県の大刀洗北飛行場で、二日後に出撃を控えた特攻機が炎上する事件が起きた。特攻機の名は「さくら弾機」。まもなく陸軍飛行第六二戦隊所属の通信士・山本辰雄伍長が、放火犯として憲兵隊に逮捕された。彼は朝鮮人(氏名は創氏改名によるもの)だった。当時を知る二一名の人々の証言(書簡を含む)によって、謎に包まれた事件の真相を明らかにする。

目次

四式重爆撃機「飛龍」―飛行第一一〇戦隊整備係・佐野馨少尉
特攻出撃のたびに生還―飛行第六二戦隊航法士・前村弘候補生
黙殺された掩護機要請―飛行第六二戦隊通信士・松島清伍長
特攻で死にたくなかった―飛行第六二戦隊航法士・花道柳太郎伍長
さくら弾機の機長として―飛行第六二戦隊操縦士・佐野仁少尉
さくら弾機の不時着を目撃―森部和規
早朝の炎と黒煙―大刀洗陸軍航空廠北飛行場整備班・河野孝弘
憲兵隊の取り調べ―夜須村農会・倉地ミツ子
出撃しなかった特攻隊員―第二二六振武隊・杉田登伍長
陸軍専用旅館の息子が見た特攻隊員―清泉閣・永村徹〔ほか〕

著者紹介

林 えいだい (ハヤシ エイダイ)  
1933年12月4日福岡県香春町生まれ。記録作家。ありらん文庫主宰。早稲田大学文学部中退後、故郷の筑豊に戻り、地方公務員を15年務めた後、作家専業となる。徹底した聞き取り調査で、公害、朝鮮人強制連行、差別、特攻隊など民衆を苦しめた歴史の闇を暴きつづける。1967年読売教育賞、1969年朝日・明るい社会賞、1990年青丘出版文化賞、2007年平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)