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シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問

出版社名 ダイヤモンド社
出版年月 2016年11月
ISBNコード 978-4-478-06885-4
4-478-06885-2
税込価格 2,200円
頁数・縦 342P 20cm

商品内容

要旨

毎週数百人単位で人が死ぬ地中海、トルコからバルカン半島へ押し寄せる人の「波」、ヨーロッパの「見えない線」に翻弄される難民たち―。泥沼化する難民危機の「最前線」で、いったい何が起こっているのか?世界が認めた若きジャーナリストが、3大陸17か国で「道なき道」を取材し尽くし、難民たちの「声なき声」を拾い上げ、真実を綴る。

目次

プロローグ ハーシムの「旅」のはじまり―2015年4月15日水曜日午後11時
第1章 祝えなかった誕生日―ハーシム、シリアから脱出す 2012年4月15日日曜日午後6時シリア
第2章 その「荷」は生きている―「第2の海」サハラを越える砂漠ルート ニジェール、スーダン
第3章 魂の取引―密航業者のモラルとネットワーク リビア、エジプト
第4章 屈辱からの出航―ハーシム、密航船に詰め込まれる 2015年4月20日月曜日正午・地中海のまんなか
第5章 転覆か、救助か―なぜ危険だとわかっている航海に乗り出すのか 地中海、イタリア
第6章 ストレスだらけの「約束の地」―ハーシム、ヨーロッパで戸惑い逃げる 2015年4月26日日曜日午前11時30分・イタリア、フランス
第7章 運命を司る「見えない線」―国境に翻弄される難民とEU トルコ、ギリシャ、セルビア、マケドニア、ハンガリー
第8章 訪れた最後の試練―ハーシム、待ちわびた瞬間まであと一息 2015年4月27日月曜日午前11時50分・ドイツ、デンマーク
第9章 「門戸」を閉ざされて―根本から解決する方法はあるのか ハンガリー、オーストリア、セルビア、クロアチア
第10章 世界に「居場所」を求めて―ハーシム、難民認定を待つ 2015年10月23日金曜日正午・スウェーデン
エピローグ そのあと起きたこと

おすすめコメント

450万もの人が国を追われる――泥沼化する難民危機の「最前線」で、いったい何が起こっているのか? 『ガーディアン』紙初の移民専門ジャーナリストが、シリアからスウェーデンまで3大陸17か国をともに歩き、EUの分裂、ISISの台頭、相次ぐテロにつながる問題の本質をあぶり出した迫真のノンフィクション。

著者紹介

キングズレー,パトリック (キングズレー,パトリック)   Kingsley,Patrick
英国『ガーディアン』紙初の移民専門ジャーナリスト。2013年には記者に贈られる「フロントライン・クラブ・アワード」を、また2014年にはBritish Press Awards主催の「ヤング・ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、数々の受賞歴を持つ若手ジャーナリスト。同紙エジプト特派員からキャリアをスタートさせ、これまで25か国以上からレポートを発信している。シリア難民ハーシム・スーキの旅をドキュメントしたガーディアン紙の連載記事『ザ・ジャーニー』で、2015年英ジャーナリズム賞の外国特派員賞を受賞
藤原 朝子 (フジワラ トモコ)  
学習院女子大学非常勤講師。フォーリン・アフェアーズ日本語版、ロイター通信、ニューズウィーク日本版などで翻訳を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)