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放浪・廻遊民と日本の近代

出版社名 弦書房
出版年月 2016年12月
ISBNコード 978-4-86329-143-0
4-86329-143-4
税込価格 2,420円
頁数・縦 305P 19cm

商品内容

要旨

漂泊民(放浪・廻遊民)を受け入れられなくなった現代社会がはらむ非人間的な現象(経済格差の拡大、管理と排除の進行、競争と孤立、効率優先主義など)を見極め、寛容さが希薄になってゆく「近代国家」の淵源はどこにあるのか、そしてこれからその寛容さをどのように回復させていけばよいのか、を問いかける画期的な書。

目次

第1章 「サンカ」―九州山地の廻遊民
第2章 家船と「シャア」―海と陸を廻遊する人びと
第3章 浮浪らい―放浪するハンセン病者
第4章 ふたりの“紀州”―放浪する乞食たち
第5章 別府と的ヶ浜事件―都市型下層社会の形成とその隠蔽
終章 非定住から近代国家を問う

著者紹介

長野 浩典 (ナガノ ヒロノリ)  
1960(昭和35)年、熊本県南阿蘇村生まれ。1986(昭和61)年、熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了(日本近現代史専攻)。現在、大分東明高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)