政府の隠れ資産
出版社名 | 東洋経済新報社 |
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出版年月 | 2017年2月 |
ISBNコード |
978-4-492-21230-1
(4-492-21230-2) |
税込価格 | 3,080円 |
頁数・縦 | 307,16P 20cm |
書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 GDPの200%を上回るとされる日本の公的債務、いわゆる「国の借金」と国債への過度の依存はしばしば問題視される。だが、日本をはじめ大半の国家が実は多大な資産を有していることが注目されることは多くない。パブリック・ウェルスと呼ばれるそうした資産とは、具体的には国が保有する不動産やインフラ、公共施設、国有企業などを指す。ところが国有地の払い下げ問題をみてもわかるように、これらの資産は利益が上がるよう適切に運用されているとは言い難い。本書では、こうした現状を指摘するとともに、国の資産の運用を政府ではなく専門家に任せるべきと主張。ナショナル・ウェルス・ファンドと呼ぶ仕組みのもと専門家が適切に運用すれば、財政問題をはじめとするさまざまな問題が解決に向かうという。著者のダグ・デッター氏はヨーロッパとアジアの投資家のアドバイザーとして活躍。ステファン・フォルスター氏はスウェーデン、ストックホルムのシンクタンク、リフォーム・インスティテュートのマネージング・ディレクター。 |
商品内容
要旨 |
世界の公共資産は公的債務だけでなく世界のGDPの総額をも上回る!各国の成功例・失敗例から公共資産のガバナンスの実態とあり方を示す画期的な書。 |
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目次 |
パブリック・ウェルスの可能性 |
おすすめコメント
『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』 ベスト経済書、待望の翻訳 債務削減と経済成長は同時に実現できる! 世界の公共資産は公的債務だけでなく、世界のGDPの総額をも上回る! 各国の成功例・失敗例から、公共資産のガバナンスの実態とあり方を示す画期的な書。【隠れ資産】公共インフラ、エネルギー、公有地、軍事施設、金融機関、ファンド…… 「本書は、オーストリアやフィンランドやシンガポールなど、公共機関の富の運用改善に取り組んでいる国の実態を詳しく分析するだけでなく、運用の改善につながる青写真を紹介している。具体的には、政府が所有する商業資産をナショナル・ウェルス・ファンドのもとにひとまとめにして、官民双方から結集された優秀な人材が資産を最大限効果的に運用していくのだ。」――「はじめに」より 【推薦の言葉】 「公共の富は膨大な量にのぼるが、アセットクラスとして見過ごされている。公共の富のマネジメントは改善されるべきであり、それは今日最も重要な経済問題のひとつだ。ダグ・デッターとステファン・フォルスターは、この主題の本質を浮き彫りにしている。本書がきっかけとなって、公の土地や建物や事業などの資産の管理が注目され、改善に向けた議論が促されることを願うばかりだ。潜在的利益は計り知れないほど大きい」 マシュー・ヴァレンシア(エコノミスト誌) 「従来の政策や貧弱な公共財政に対する不信感が蔓延している時代に、ダグ・デッターとステファン・フォルスターは政治家に貴重な提言を行なっている。政治家が国民の味方になって、政府の資産の運用を改善するための方法を紹介している。本書のアイデアから権力者が目を背けることは、絶対にあってはならない」 クリス・ジャイルズ(フィナンシャルタイムズ紙、経済部編集者) 「本書は、絶好のタイミングで出版された。本書によれば、財政についての従来の分析は範囲が極端に狭く、債務とそのための資金調達コストに専ら集中してきたというが、これには共感できる。この重要な本の著者らは、公共資産を賢く運営すれば歳入に大きな影響がもたらされ、減税や経済成長の余地が生まれる可能性について、読者が納得できる形で論じている」 ウィリアム・ドゥ・ヴェールドゥル(BNPパリバ、グループ・チーフ・エコノミスト) ほか