音の記憶 技術と心をつなげる
出版社名 | 文藝春秋 |
---|---|
出版年月 | 2017年2月 |
ISBNコード |
978-4-16-390607-2
(4-16-390607-X) |
税込価格 | 1,485円 |
頁数・縦 | 228P 20cm |
商品内容
要旨 |
かつて松下電器にはソニーに匹敵する自由なる研究所があった。1986年に入社した私は、その音響研究所に配属され栄光のブランド「テクニクス」の様々な発展形の技術・商品を開発する。人には大切な「音の記憶」がある。その感情を技術が喚起する。そんな商品をめざし、うちこんだ青春の日々は、8年目でプロジェクト解散、配置転換で雲散霧消したかに見えた。失意の中で始めたジャズ・ピアノで世界的な評価を受ける。「君はパナソニックのトップにはなれないが、プロとしては成功する」そうアメリカのプロデューサーに言われ、心は揺れるが…。日本の会社で働く全ての女性に贈る働くこと、愛すること、継続すること。 |
---|---|
目次 |
音の記憶 |
おすすめコメント
◆パナソニック女性役員の手記◆ 日本の会社で働く全ての女性に贈る 働くこと、愛すること、継続すること。かつて松下電器にはソニーに匹敵する自由なる研究所があった。1986年に入社した私は、その音響研究所に配属され 栄光のブランド「テクニクス」の様々な発展形の技術・商品を開発する。人には大切な「音の記憶」がある。その感情を技術が喚起する。そんな商品をめざし、うちこんだ青春の日々は、8年目でプロジェクト解散、配置転換で雲散霧消したかに見えた。失意の中で始めたジャズ・ピアノで世界的な評価を受ける。「君はパナソニックのトップにはなれないが、プロとしては成功する」 そうアメリカのプロデューサーに言われ、心は揺れるが……。【目次】 ■序章 音の記憶 二〇一四年九月ベルリン。私は消えたブランド「テクニクス」復活をパナ ソニックの責任者として宣言した。この本では、私が「会社員として」 「ピアニストとして」二足のわらじで、いかに音に懸けてきたかを語りたい ■第一章 全ての生き物にはリズムがある 母親のお腹の中で聴いた『赤い靴』と『春よ来い』。なぜこれらの曲が特 別な感情を呼び起こすのだろう。理工学部へ進学した私は、聴覚や生体の リズムを研究する。そして就職を考える中、運命的な一本の論文に出会う ■第二章 就職まで 「これからの時代は違うんちゃうかなあ」。松下電器で音響の仕事がしたい と会社訪問すると大学の先輩から「志望業界を変えなさい」と諭された。C Dなどデジタルオーディオが誕生し、音響事業は激変の時を迎えていたのだ ■第三章 自由なる研究所 それでも松下電器を選んだ私は念願通り「音響研究所」に配属された。「感性を活かし世の中にないものを作りなさい」という所長小幡修一のもと、金管楽器型スピーカー、超薄型スピーカーとユニークな製品を生み出す ■第四章 汐留の輝ける青春 ウィーンのオペラ座に採用された超薄型スピーカー。世界的な評価を得た 技術を使って住空間を変えるプロジェクトが始まった。壁一面スピーカー という前代未聞のホールづくりは、二〇代を懸けるに相応しい挑戦だった ほか