芝公園六角堂跡
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2017年3月 |
ISBNコード |
978-4-16-390525-9
(4-16-390525-1) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 182P 20cm |
商品内容
要旨 |
独りの死者と生者、鬼気迫る“夜”と“昼”。ここ数年、惑いに流されていた北町貫多に東京タワーの灯が凶暴な輝きを放つ。その場所は、師・藤澤清造の終焉地であった―。何の為に私小説を書くのか。鬼気迫る四作品。 |
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狂える藤澤清造の残影―― 独りの死者と独りの生者。鬼気迫る四篇の夜≠ニ昼=@ここ数年、惑いに流されている北町貫多。あるミュージシャンに招かれたライブに昂揚し、上気したまま会場を出た彼に、東京タワーの灯が凶暴な輝きを放つ。その場所は、師・藤澤清造の終焉地でもあった――。「闇に目をこらすと、そこには狂える藤澤清造の、最後の彷徨の残像が揺曳しているような錯覚があった。その朧な残像を追って、貫多は二十九歳から 今日までの生を経(た)ててきたはずであったのだ。」 (本文より) 何の為に私小説を書くのか。予定調和とは無縁の、静かなる鬼気を孕んだ作品集