雨月物語 全訳注
新版
講談社学術文庫 2419
| 出版社名 | 講談社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2017年3月 |
| ISBNコード |
978-4-06-292419-1
(4-06-292419-6) |
| 税込価格 | 1,815円 |
| 頁数・縦 | 599P 15cm |
| シリーズ名 | 雨月物語 |
商品内容
| 要旨 |
崇徳上皇の御陵に参った西行が見たものは?自由への願いを鯉の絵に託した三井寺の僧・興義は、自ら絵に同化し湖へ。高野山では怨霊になった豊臣秀次一行の宴会に巻き込まれ、雨宿り先で邂逅した美しい女は、蛇に姿を変え―。抑えがたい情念が、此岸と彼岸を越えて暴れ出す。奇才・上田秋成が安永五年(一七七六)に世に放った怪異譚、全九篇。 |
|---|---|
| 目次 |
雨月物語序 |



おすすめコメント
慕っていた崇徳上皇の御陵に参った西行が見たものとは? 「白峯」 病に倒れた旅の武士。逗留先の学者と兄弟のちぎりを交わすが――「菊花の約」 怠け者勝四郎、都に上ると里は戦禍に塗れる。そして愛する妻は――「浅茅が宿」 絵が得意な三井寺の僧・興義。求める者には自作画を欲しがるまま与えながら、鯉の絵だけは頑として手放さなかった――「夢応の鯉魚」 高野山へ物見遊山の親子。「仏法」と鳴く鳥に応え歌など詠むも、そこに武士たちが現れ――「仏法僧」 吉兆なら湯が沸き上がるという釜。若い夫婦が祈願したが、釜は虫の声ほどの音も立てなかった――「吉備津の釜」 雨宿り先で邂逅した美しい女を追いかけ、幸せに暮らすはずが――「蛇性の婬」 遊行僧を泊めた老人は、紺染の頭巾をかぶり、「鬼」になった僧の話を始め、あることを懇願した――「青頭巾」 武士・岡左内は、度を越した倹約ぶりで奇人とまで言われた。ある日、黄金の精霊と名乗る老人が枕もとに現れる――「貧福論」