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理化学研究所 100年目の巨大研究機関

ブルーバックス B−2009

出版社名 講談社
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-06-502009-8
4-06-502009-3
税込価格 1,034円
頁数・縦 238P 18cm

商品内容

要旨

科学立国を目指し1917年に設立された「理研」。幅広い分野で研究者を輩出し、日本の基礎科学を支え続けてきた。今では450の研究室、3000人の研究者を擁し、研究範囲は一言では語れないほど深く広い。ノンフィクション作家・山根一眞が、113番元素ニホニウムから光科学、脳、スパコン、バイオまで研究現場を訪ね歩き、その「今」を明らかにする。

目次

113番元素が誕生した日
ガラス板の史跡
加速器バザール
超光の標的
100京回の瞬き
スパコンありきの明日
生き物たちの宝物殿
入れ歯とハゲのイノベーション
遺伝子バトルの戦士
透明マントの作り方
空想を超える「物」

おすすめコメント

113番元素ニホニウムだけじゃない、スパコンからバイオ、脳科学、再生医療まで、幅広い研究で基礎科学を支える日本最大の研究所「理研」。1917年(大正6年)に設立され、高峰譲吉、鈴木梅太郎、長岡半太郎、寺田寅彦、湯川秀樹、朝永振一郎など、日本の科学史を彩る研究者たちが参集した。100年目を迎える2017年には450の研究室、3000人の研究者を擁し、世界有数の研究所として全国に研究施設を持つ。ノンフィクション作家・山根一眞がその研究現場をつぶさに訪ね歩き、今いったいどんな研究が行われ、研究者たちは何を目指しているのか、その全貌を明らかにします。〈目次〉 第1章 113番元素が誕生した日 アジアから初の命名となった113番元素ニホニウム。新元素合成までの苦難の道のりは、科学研究のひとつのあり方を象徴していた。第2章 ガラス板の史跡 日本の科学史を彩る研究者たちが参集した理研100年の歩み。第3章 加速器バザール 世界一の能力を誇るRIビームファクトリー。世界中から研究者が集まり、原子核物理から植物の品種改良まで幅広い研究が行われている。第4章 超光の標的 ナノサイズの世界を見る顕微鏡、放射光施設。スプリングエイト、そして原子構造まで見えるSACLAとは。第5章 100京回の瞬き 物質を透過し、見えないものを見る光、テラヘルツ光。世界最高精度の時計を生み出し、時空の歪みまで検知した「光」の可能性をさぐる。第6章 スパコンありきの明日 「第3の科学」と呼ばれる計算科学。世界最速として登場し、1秒間に1京回の計算をこなすスパコン「京」は何を可能にしたのか。第7章 生き物たちの宝物殿 iPS細胞をはじめ何百万種類もの生物資源を保存するバイオリソースセンター。今や日本のみならず世界の生命科学研究を支えている。その他、第8章 入れ歯とハゲのイノベーション 第9章 遺伝子バトルの戦士 第10章 透明マントの作り方 第11 章 空想を超える「物」 以上の全11章

著者紹介

山根 一眞 (ヤマネ カズマ)  
ノンフィクション作家。1947年東京都生まれ。獨協大学国際環境経済学科特任教授、宇宙航空研究開発機構(JAXA)客員、理化学研究所相談役、福井県文化顧問、日本生態系協会理事、NPO子ども・宇宙・未来の会(KU‐MA)理事、3・11支援・大指復興アクション代表などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)