書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 大手広告会社社員の業務過多が主因と思われる自死事件は世間に衝撃を与え、長時間労働の是正について皆が考えるきっかけを与えたといえる。政府が進める「働き方改革」においても、残業時間削減や、効率化による生産性向上の議論に力点がおかれる。だが、残業はなかなかなくならない。それは日本の労働社会が現状、残業を前提として成り立っており、日本企業の論理では残業はきわめて「合理的」だからだと、本書の著者は指摘する。本書では、それでもさまざまな面から残業は削減すべきとし、解決が容易ではない残業問題にどのように立ち向かうか、自身の経験や、痛ましい自死事件の分析を踏まえて論じている。とくに政府の「働き方改革」については「改革」ではなく「改善」にすぎないとし、さらなる本質的な議論を求めている。著者は、リクルート、バンダイなどに勤務の後、2015年4月から千葉商科大学国際教養学部専任講師。働き方評論家として執筆・講演、メディア出演等の活動を展開している。 |
商品内容
要旨 |
これが、残業大国・日本の正体だ!「残業」には、わが国の労働社会の問題が凝縮されている。「残業」は僧らしいほど合理的だ。そもそもが、日本の労働現場は残業しなければならないように設計されているのだ。本書では、この問題にいかに立ち向かうべきかを深く掘り下げて議論し、政府が進める「働き方改革」についても、その矛盾を鋭く指摘する。すべての働く日本人に、気付きを与える一冊。 |
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目次 |
第1章 日本人は、どれくらい残業しているのか? |
出版社・メーカーコメント
残業しろは嫌だけど、残業するなも困る! ◎電通過労自死事件 ◎働き方改革 ◎「生産性が低い」問題 ……などに迫る! 〈本書の内容〉 ●日本人はどれくらい残業しているのか? ●残業リテラシーの欠如――あれもこれも残業だ ●残業手当という魔物 ●残業はなぜ悪か? ●電通で何が起こったか ●電通「鬼十則」を礼賛してきた日本社会 ●「生産性が低い」という論の嘘 ●「働き方改革」で業績は上がるのか? ●サービス残業の誘発を阻止せよ ●トヨタ生産方式が社会を変える ■これが、残業大国・日本の正体だ! 2016年9月に労災認定された「電通過労自死事件」。この事件により、長時間労働の是正に関して、世論が動いたことはまちがいない。これは電通だけではなく、日本の企業全体の問題だからである。とくに、「残業」には、わが国の労働社会の問題が凝縮されている。「残業」は憎らしいほど合理的だ。そもそもが、日本の労働現場は残業しなければならないように設計されているのだ。本書では、この問題にいかに立ち向かうべきかを深く掘り下げて議論し、政府が進める「働き方改革」についても、その矛盾を鋭く指摘する。すべての働く日本人に、気付きを与える一冊。