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観なかった映画

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-16-390604-1
4-16-390604-5
税込価格 1,925円
頁数・縦 325P 19cm

商品内容

要旨

長嶋有が観なかった…といいつつ、観た映画も200本以上!役者名を語らず、映画の「甲斐」を突きつめた(見つめた)、ぐっとくる映画評。

目次

長嶋有の「読む、映画」(映画みたいな名前『ヴィダル・サスーン』
のんきな表情の甲斐『バッド・ティーチャー』 ほか)
ブルボン小林のスーダラ鑑賞記(観客と作中人物の共犯関係『南極料理人』
映画を「分かっている」ことが分かるから『しんぼる』 ほか)
書き下ろし1(映画にまつわる名前『スピード2』
作家が主人公の映画『ワンダー・ボーイズ』 ほか)
パンフレット他(ぶっちゃける時代のはじまり―ゼロ年代とさまざまな「観なかった映画」のこと。
ほころびないから苦い味『シュガー・ラッシュ』 ほか)
書き下ろし2(映倫とは別の映画の倫理
映画原作者はバズーカ砲を持っている ほか)

おすすめコメント

映画ファンたちの話はなにかと「すごい」。「今年は何百本も観た」「あの監督はすべて観た」と盛り上がる。「観なかった」側は、その話には入れない。でも、映画の中で何が起きているのかを語るだけで、映画を語れるのではないか? マニアックな語りから遠く離れて、映画にしかできないことに注目する、長嶋有&ブルボン小林、初の映画評論集! 【目次より】 映画みたいな名前(『ヴィダル・サスーン』) 市民のバイクを奪うこと(『007 スカイフォール』) 心を射ぬくワンカット(『ホーリー・モーターズ』) 「玩具」としてのリメイク(『死霊のはらわた』) 名前を題に冠した納得感(『板尾創路の脱獄王』) 作家が主人公の映画(『ワンダー・ボーイズ』) アニメーションの甲斐(『君の名は。』『この世界の片隅に』) 2012‐2016の映画備忘録 ……ほか、書き下ろし多数収録! 試写会で、DVDで、飛行機で、撮影現場で、もちろん劇場で、観まくった新作200本以上を紹介。

著者紹介

長嶋 有 (ナガシマ ユウ)  
1972年生まれ。2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞してデビュー。翌年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞受賞。07年、『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞受賞。16年、『三の隣は五号室』で第52回谷崎潤一郎賞受賞
堀 道広 (ホリ ミチヒロ)  
1975年生まれ。98年『月刊漫画ガロ』でデビュー。漆職人として勤める傍ら漫画の持ち込みを続け、03年第5回アックスマンガ新人賞佳作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)