• 本

日本国憲法の誕生

増補改訂版

岩波現代文庫 学術 361

出版社名 岩波書店
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-00-600361-6
4-00-600361-7
税込価格 1,892円
頁数・縦 499,22P 15cm
シリーズ名 新憲法の誕生

商品内容

要旨

現憲法制定過程で何が起きたか。第九条制定の背景にはいかなる事情が存在していたか。GHQ側、日本側の動向を徹底的に検証して定評ある叙述が、新資料に基づく知見を加えてさらに充実。戦後の平和主義の原点を再照射する論点を明確にすべく、大幅な増補をしつつ、全面的に改訂された本書は、私たちの同時代に対する視点も鋭くするだろう。施行から七〇年を経て、「改正」問題が課題になるなか、憲法をめぐる議論の必読書である。

目次

「玉砕」から「平和国家」へ
最初の憲法改正案
民権思想の復権
明治憲法の評価をめぐって
GHQ案の基本設計
GHQ案―「戦争の放棄」の深層
GHQ案の天皇・人権・地方自治条項
第二の「敗戦」
日本化への苦闘
草案要綱の発表へ
東京帝国大学「憲法研究委員会」の役割
米国政府対マッカーサー
帝国議会での修正
「芦田修正」の残映
「押しつけ」が残したもの
みじかい春から七〇年

著者紹介

古関 彰一 (コセキ ショウイチ)  
1943年東京都生まれ。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了。獨協大学名誉教授、和光学園理事長。専攻=憲政史。日本国憲法制定過程に関する研究をはじめとして、憲法の平和主義の軌跡を講和条約、安保条約との関わりで明らかにしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)