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ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

朝日選書 958

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-02-263058-2
4-02-263058-2
税込価格 1,404円
頁数・縦 254P 19cm

商品内容

要旨

「負の力」が身につけば、人生は生きやすくなる。セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みからマニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、希望する脳とプラセボ効果との関係…教育・医療・介護の現場でも注目され、臨床40年の精神科医である著者自身も救われている「負の力」を多角的に分析した、心揺さぶられる地平。

目次

第1章 キーツの「ネガティブ・ケイパビリティ」への旅
第2章 精神科医ビオンの再発見
第3章 分かりたがる脳
第4章 ネガティブ・ケイパビリティと医療
第5章 身の上相談とネガティブ・ケイパビリティ
第6章 希望する脳と伝統治療師
第7章 創造行為とネガティブ・ケイパビリティ
第8章 シェイクスピアと紫式部
第9章 教育とネガティブ・ケイパビリティ
第10章 寛容とネガティブ・ケイパビリティ

おすすめコメント

臨床40年の精神科医が、最も関心をもつネガティブ・ケイパビリティとは何か。共感の成熟に寄り添う「負の力」について、初の著書。

出版社・メーカーコメント

多くの受賞歴をもつ小説家であり、臨床40年の精神科医が悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことだ。この共感が成熟する過程で伴走し、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティである。古くは詩人のキーツがシェイクスピアに備わっていると発見した「負の力」は、第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見され、著者の臨床の現場で腑に落ちる治療を支えている。昨今は教育、医療、介護の現場でも注目されている。セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みからマニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、希望する脳とプラセボ効果との関係……せっかちな見せかけの解決ではなく、共感の土台にある負の力がひらく、発展的な深い理解へ。

著者紹介

帚木 蓬生 (ハハキギ ホウセイ)  
1947年、福岡県生まれ。作家、精神科医。東京大学文学部、九州大学医学部卒業。九大神経精神医学教室で中尾弘之教授に師事。1979〜80年フランス政府給費留学生としてマルセイユ・聖マルグリット病院神経精神科(Pierre Mouren教授)、1980〜81年パリ病院外国人レジデントとしてサンタンヌ病院精神科(Pierre Deniker教授)で研修。その後、北九州市八幡厚生病院副院長を経て、現在、福岡県中間市で通谷メンタルクリニックを開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)