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島津忠夫著作集 別巻3

『源氏物語』放談 どのようにして書かれていったのか

出版社名 和泉書院
出版年月 2017年4月
ISBNコード 978-4-7576-0835-1
4-7576-0835-7
税込価格 4,070円
頁数・縦 308P 21cm
シリーズ名 島津忠夫著作集

商品内容

要旨

『源氏物語』五十四帖は、どのようにして書かれていったのか。紫式部の周辺には、すでに物語の書ける女房もいくらもいた。いくつかの巻は、紫式部工房での競作に成るのではないか?名古屋の「源氏の会」で、四十五年間にわたって講義して来た著者が、いまその真相に迫る。

目次

はじめに―『源氏物語』と私
作品の成立と諸伝本―成立論のために
『源氏物語』成立論への興味
短編から長編へ―伏線と芽
最初に書かれたのは「若紫」か―帚木三帖と「若紫」と
「末摘花」から見えるもの
「桐壷」はいつ書かれたか
最初の長編化への道―「葵」「賢木」から「須磨」へ
明石の物語の発端―「明石」から「澪標」へ
「蓬生」と「関屋」―もしかすると紫式部の筆ではないかも〔ほか〕

著者紹介

島津 忠夫 (シマズ タダオ)  
大正15年、大阪市に生れる。住吉中学、大阪第一師範を経て、昭和25年、京都大学文学部文学科(国語学国文学専攻)卒。大阪府立市岡高校・同住吉高校教諭、佐賀大学文理学部講師・助教授、愛知県立大学(兼愛知県立女子大学・同女子短期大学)助教授・教授、大阪大学教授(教養部、併任文学部大学院)、武庫川女子大学教授を歴任。大阪大学名誉教授。文学博士。著書に『連歌師宗祇』(文部大臣奨励賞受賞)、『和歌文学史の研究』(角川源義賞受賞)など多数。『島津忠夫著作集』全15巻にて第31回現代短歌大賞受賞。平成28年4月16日、没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)