書店レビュー
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- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
「そんな奇跡が起きたらいいと、ずっと願っている。
そんな奇跡が起きないことは、知っている。」
いじめが原因で学校に行けなくなってしまった主人公こころ。中学一年生。ただ時間が過ぎて行く日々の中で、ある日突然こころの部屋の鏡が光りだす。おそるおそる触れてみると、鏡の向こうに空間があることがわかった。その空間は、オオカミさまがつくったかがみの城だった。そこにはこころの他に六人が居て、願いを叶えることのできる鍵探しを九時から十七時の間、三月三十日まですることになった。七人の願いとは?オオカミさまの本当の目的とは?
意外な結末に笑みがこぼれる感動作。(第四中学校 職場体験学習生 モモちー)(2018年6月26日)
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かがみの孤城
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
直木賞作家辻村深月ファンにとって、久々に原点回帰のような作品が発刊された。ミステリー?青春小説?、ファンタジー?そんなジャンルを超えた傑作。居場所をなくしてしまった中学生が、閉じこもっていた部屋の中で、突然光りはじめた鏡の中の世界へはいっていく。そこで出会う7人がタイムリミットが迫る中で、願いを叶えるために奮闘する。イッキ読みして、この夏いちばんの感動を味わってください。
(2017年8月16日)
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商品内容
文学賞情報 |
2018年
第15回
本屋大賞受賞 |
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要旨 |
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す― |
おすすめコメント
2017年5月の発売後、ファンはもちろん、多くの作家さんも絶賛。先ごろ、全国の書店 員が一番売りたい本を選ぶ2018年本屋大賞を受賞。 7人の少年少女が心を通わせながら成長していく姿を描いた群像劇に、ファンタジーと ミステリーの要素も盛り込まれた、大作小説です。 思春期の繊細な不安や痛みを抱え、救いを打ち砕いてしまうほど理不尽で残酷な現実と 向き合う子どもたちと、娘を懸命に守ろうとする母親やフリースクールの先生等、心か ら子どもを救おうとする大人たち。 子どもの気持ちを失わないまま、かつ、大人としての目を持ち合わせた著者だからこそ 描ける、それぞれの立場からの描写には、心を震わせられます。 さらに、丁寧に張りめぐられた伏線が回収され、ものすごいスピード感とともに孤城の 秘密が明かされていく終盤は、驚きと感動の連続。 そして、想像もしていなかった、最後に明かされる真実とは…。 一気に読んだ後に「そうだったのか!?」と二度読みしてしまうこと必至。 主人公と同世代の十代から、大人まで共感できる一冊です。 「もしもタイムマシンで十代の自分に一冊だけ自分の小説を渡せるなら、この作品を渡 したい」 と、辻村深月さん自身も発言されている、著者最高傑作。
出版社・メーカーコメント
あなたを、助けたい。学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。