• 本

僕が殺した人と僕を殺した人

出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-16-390643-0
4-16-390643-6
税込価格 1,728円
頁数・縦 335P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 唯一無二の《友情》を描く、青春ミステリの傑作

     連続殺人鬼の逮捕から物語は始まる。デトロイト、インディアナポリス、アーカンソー州リトルロック……アメリカの至るところで少年を殺し、殺害後に粗布の袋に入れていたことから袋男(サックマン)と呼ばれていた連続殺人鬼が逮捕される。取り調べで嬉々として七人の少年を殺した顛末を語ったサックマンを、いまから三十年前、《わたし》は知っていた。そして場面は一九八四年の台湾に移り変わる。兄を殺害され、両親と離れ離れに暮らすことになった《ぼく》は、居候先の兄弟であるアガンとダーダーや布袋劇(ポウテヒ)の人形師である祖父の手伝いをしているジェイと友情を育んでいく。しかしある出来事によって、彼らの関係は変わっていく……。
     帯に《少年時代は儚く、切なく、きらめいている。》と書かれていますが、その言葉通り文章によって浮かび上がる青春の煌きに圧倒される一冊である。変わらないと信じていたものが変わっていくことに気付く。そんな青春期特有のつらい現実をしっかりと描きながらも、彼らの過ごした日々はあまりにも煌めいている。浮かび上がる真相は決して優しくはないが、(少年時代も、大人になった後も)彼らの《友情》は魅力的だ。変

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    (2017年5月28日)

商品内容

文学賞情報

2017年 第34回 織田作之助賞 大賞受賞
2017年 第69回 読売文学賞 小説賞受賞
2018年 第3回 渡辺淳一文学賞受賞

要旨

1984年。13歳だった。夏休みが終わる2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。少年時代は儚く、切なく、きらめいている。台湾が舞台の青春小説

出版社・メーカーコメント

直木賞受賞作『流』を経て生まれた、台湾が舞台の圧倒的青春小説! 1984年。13歳だった。 夏休みが終わる2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。 2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。 1984年夏、台湾で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。 サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。

著者紹介

東山 彰良 (ヒガシヤマ アキラ)  
1968年台湾生まれ。5歳まで台北で過ごした後、9歳の時に日本に移る。2002年、「タード・オン・ザ・ラン」で第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞。2003年、同作を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で作家デビュー。2009年、『路傍』で第11回大藪春彦賞受賞。2013年に刊行した『ブラックライダー』が「このミステリーがすごい!2014」第3位、第5回「AXNミステリー闘うベストテン」第1位となる。2015年、『流』で第153回直木賞受賞。2016年、『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)