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戸籍と無戸籍 「日本人」の輪郭

出版社名 人文書院
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-409-24117-2
4-409-24117-6
税込価格 4,620円
頁数・縦 380P 20cm

商品内容

文学賞情報

2017年 第39回 サントリー学芸賞・社会・風俗部門受賞

要旨

「日本人」とは誰なのか―近代日本において無戸籍者の存在は、家制度をはじめ徴兵、治安、福祉などに関わる政治・社会問題であると同時に、移民、引揚げに関わる国際問題であった。そして現代では家族生活の多様化に伴い、戸籍の必要性そのものが問われている。無戸籍者の歴史的変遷を辿り「日本人」の輪郭を改めて捉え返す労作。

目次

「無戸籍」とは何か―戸籍がない「日本人」とは
戸籍の役割とは何か―届出によってつくられる「身分」
「無戸籍」という意味―「日本人」の証明なき「日本人」
無戸籍の来歴―古代から近世まで
近代日本戸籍の成立とその背反者
家の思想と戸籍―「皇民」の証として
「社会問題」としての無戸籍問題
無戸籍となった越境者―移民、戦争、戸籍
無戸籍者が戸籍をつくる方法―「日本人」の資格とは
「無戸籍」と「無国籍」―「籍」という観念
戸籍がないと生きていけないのか―基本的人権と戸籍
戸籍がなくても生きられる社会へ

著者紹介

遠藤 正敬 (エンドウ マサタカ)  
1972年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。早稲田大学台湾研究所非常勤次席研究員。早稲田大学、宇都宮大学、東邦大学、大阪国際大学等で非常勤講師。専攻は政治学、日本政治史、東アジア国際関係史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)