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キマイラの原理 記憶の人類学

出版社名 白水社
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-560-09555-3
4-560-09555-8
税込価格 7,884円
頁数・縦 375,39P 22cm

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商品内容

要旨

文字なき社会において「記憶」はいかに継承されるのか。西洋文化のかなたに息づく「記憶術」から人間の「思考形式の人類学」へと未踏の領域を切り拓くレヴィ=ストロースの衣鉢を継ぐ人類学者による記念碑的著作。本邦初紹介。

目次

第1章 人類学者ヴァールブルク、あるいはあるユートピアの解読―イメージの生物学から記憶の人類学へ(ヴァールブルク―視覚的象徴とキマイラ
忘却された根 ほか)
第2章 アメリカ先住民の記憶術の形―絵文字とパラレリズム(絵文字の解読―ダコタ聖書
絵文字とシャーマンの歌―クナ族の例 ほか)
第3章 記憶、投射、信念、あるいは話者の変容(複雑な話者
投射と信念 ほか)
第4章 分かちえぬキリスト(アパッチ族のキリスト
ドニャ・セバスティアーナ ほか)

おすすめコメント

「絵文字」にパラレリズムを探る 「口承的」と呼ばれてきた無文字社会において、「記憶」はいかに生み出され、継承されるのか。記憶、コミュニケーション、そして人間の思考そのものに、言葉とイメージはいかなる役割を果たしているのか。記憶が社会的に共有される「儀礼」という場に焦点を定め、西洋文化のかなたに息づく記憶技術の解明に捧げた本書は、特定の地域研究の枠を超えて、哲学、民族学、心理学、精神医学、言語学、美術史、物語論の成果を縦横に応用しながら、広く人間一般の記憶、認識、想像力をめぐる理論研究として、独創的かつ発展性のある新しい視座を提起する。本書を貫くキー概念のひとつである「パラレリズム」とは、反復される定型表現と規則正しい一連のヴァリエーションから構成される形式をさす。この特殊な形式を付与されることにより、物語の連続は記憶を補助する力を獲得する。だがパラレリズムは、テクストの構造に加え、それに関連する「絵文字」というイメージの構造をも統御する。セヴェーリは、アマゾニアから北米大平原に至るまでアメリカ大陸を縦断しながら、先住民の絵文字に、様式的差異を超えて時間的にも地理的にも広大に普及しつつ持続する驚くべき特徴や内的一貫性を浮かび上がらせる。

著者紹介

セヴェーリ,カルロ (セヴェーリ,カルロ)   Severi,Carlo
1952年生まれ。ミラノ国立大学で哲学を修めたあと、パリの社会科学高等研究院(EHESS)にて人類学を学び、クロード・レヴィ=ストロースのもとで博士号を取得。現在、同研究院社会人類学講座教授、フランス国立科学研究センター(CNRS)教授を務めるほか、社会人類学研究所メンバー、パリのケ・ブランリ美術館研究・教育部門協力者を務める
水野 千依 (ミズノ チヨリ)  
1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、青山学院大学文学部教授。専門はイタリア・ルネサンス美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)