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医療者が語る答えなき世界 「いのちの守り人」の人類学

ちくま新書 1261

出版社名 筑摩書房
出版年月 2017年6月
ISBNコード 978-4-480-06966-5
4-480-06966-6
税込価格 968円
頁数・縦 231P 18cm

商品内容

要旨

私たちは病院に、答えを得るために足を運ぶ。心身の不調の原因が明らかになり、それを取り去るすべが見つかることを期待する。しかし実際の医療現場は、私たちが思う以上のあいまいさに満ちており、期待した答えが得られない場合も多い。そんな時私たちは、医療者に失望するが、それは医療者も同様に悩み、考えるときでもある。本書は、医療者のそんな側面を、本人たちへのインタビューをもとに紹介する。病気になったとき、私たちは医療者とともにいかに歩むことができるのか。かれらの語りを通じて考えてほしい。

目次

第1部 肩越しの視点から(気付き―ナタデココとスカートのゴムについて
高齢者と身体拘束―看護師の心もきしむ)
第2部 科学が明らかにできないもの(手術と呪術―きれいな人と汚れた人
新薬―それを前に臨床医が考えること
効く薬とは何か?―漢方と科学の切れない関係)
第3部 傍らにいるということ(いのちの守り人―医療者の仕事の本質
死守―頑固爺はパンを焼く
共鳴―旅する言語聴覚士)

おすすめコメント

医療現場にはお堅いイメージがある。しかし、そこにはあいまいで豊かな世界が広がっている。医療者の本心に迫るフィールドワーク。

著者紹介

磯野 真穂 (イソノ マホ)  
1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒。オレゴン州立大学応用人類学修士課程修了後、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。現在、国際医療福祉大学大学院講師。専門は文化人類学、医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)