書店レビュー
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数字に炙りだされる酷薄の日本!夢をとじて、夢をはじめる。
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- 渕書店 BOOKSTORE FUCHI (大分県豊後高田市)
本書は、まず、いかんともしがたい数字(「内閣府報告書」「国土交通省」「経済産業省」「国立社会保障・人口問題研究所」「国勢調査」等に拠る)をもとに、人口減少が招く日本の未来像を描きだす。ぼんやりしてるといつのまにか現実に、というインパクト。2018年から6年後に3人に1人が65歳以上(「超・高齢者大国」)、死亡率が出生率の2倍となるのも2024年・・ごく数年後の現実が時間とともにー。さらにどうなる?どうも今のままでは地方衰退、東京一極集中、日本の疲弊は止まりようがないよう。いずれにせよ読者それぞれが暮らす地域に起きるとされる負のイメージは相当にシビア。逃げ場などないという印象。第二部で展開されるのは、そんな負のイメージを払拭すべく著者が挑んだ「処方箋」の提示だが、人口減少→労働力不足を問題視した回避手段として、外国人労働者、AI、女性、高齢者という読者などもよく見聞きする問題解決のためのキーワードをあげるも「4つとも決定的な切り札とはなり得ない(p159)」と、それらが持つ難点を説き、浅はかな期待の表面を掘り下げる。では?と読者が困りはてるところに、本書が書かれた動機とも思える直球をよこ
(2018年2月5日)
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商品内容
要旨 |
2035年、首都圏も高齢者が激増!「日本を救う処方箋」も本書で提言。 |
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目次 |
第1部 人口減少カレンダー(序 2016年、出生数は100万人を切った |
おすすめコメント
日本が少子高齢社会であることは知られていますが、将来どの様な変化が起こるかを、具体的に認識されている方は少ないのではないでしょうか? 人口減少や高齢化による労働者不足は「静かなる有事」。 すぐには実感できませんが、確実に到来するものです。 本書では、これからの日本に起こりうることを、国立社会保障・人口問題研究所のデータをもとに予測し、“人口減少カレンダー”として年代順に掲載。 その上で各問題への対策を「日本を救う10の処方箋」として提言しています。 多くの方が抱いている、将来の漠然とした不安に、明確な輪郭を与えた一冊。 これからの日本や、自分や家族の未来を考える上で、読んでおきたい内容です。