書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 情報を整理し、新たな発想に結びつけるためのツールとしてよく知られるものに「KJ法」がある。これは1960年代に文化人類学者の川喜田二郎氏が開発したメソッドで、名称は同氏のイニシャルに由来する。きわめて有用なツールとして今でも企業研修などに取り入れられることが多く、海外にも広まっている。そのKJ法が初めて紹介されたのが、1967年刊行の本書。発想法の古典的名著として読み継がれてきた本書では、科学を書斎科学、実験科学、野外科学に分類し、複雑で流動性の高い野外の現場(フィールド)を対象とする野外科学には仮説を立てる前段階の「発想」が必要だとする。そしてそのために著者が編み出したKJ法について、その意味づけや具体的手順、注意事項などを詳細に解説している。著者は東京工業大学教授、筑波大学教授、中部大学教授を歴任し、KJ法本部川喜田研究所理事長を務めた。2009年7月逝去。本書は2016年5月まで89版を重ねた新書の改版である。 |
商品内容
要旨 |
ここで語られる「発想法」つまりアイディアを創りだす方法は、発想法一般ではなく、著者が長年野外研究をつづけた体験から編みだした独創的なものだ。「データそれ自体に語らしめつつそれをどうして啓発的にまとめらよいか」という願いから、KJ法が考案された。ブレーン・ストーミング法に似ながら、問題提起→記録→分類→統合にいたる実技とその効用をのべる本書は、会議に調査に勉強に、新しい着想をもたらす。 |
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目次 |
1 野外科学―現場の科学 |
おすすめコメント
ロングセラー改版の第三弾。著者が長年野外研究をつづけた体験から編みだした独創的な発想法である「KJ法」がコンパクトにわかる。