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ブラック・フラッグス 「イスラム国」台頭の軌跡 下

出版社名 白水社
出版年月 2017年8月
ISBNコード 978-4-560-09562-1
4-560-09562-0
税込価格 2,530円
頁数・縦 264,6P 20cm
シリーズ名 ブラック・フラッグス

商品内容

要旨

ヨルダン、イラク、シリア、アメリカを舞台に、政府・情報機関・軍とテロリスト・ネットワークとの間で繰り広げられる激しい攻防―。200人を超える関係者らの生々しい証言と精緻な裏づけにより、混迷する中東の全体像を鮮やかに浮かび上がらせた必読の書!ピュリツァー賞(一般ノンフィクション部門)受賞作。

目次

第2部 イラク(「あそこはまったく見込みがない」
「やつをゲットできるのか?」「これはわれわれの九・一一だ」
「おまえの終わりは近い」)
第3部 イスラム国(「民衆の望みは政権打倒!」「イスラム国なんて、いったいどこにあるの?」「これはザルカウィが道を開いた国家だ」
「ムード音楽が変わり始めた」
「もう希望はなかった」
「これは部族の革命だ」)

おすすめコメント

ピュリツァー賞受賞作! ISILの指導者バグダディがカリフを自称し、イスラム国(IS)の「国家」樹立を宣言してから四年。この間、有志連合の空爆を受けるなどして勢力はやや衰えたとはいえ、今もシリア・イラクの各地で激しい攻防が続いている。このISの前身である「イラクのアルカイダ」は2004年、ヨルダン生まれの悪名高いイスラーム主義者ザルカウィによって設立された。本書は、ザルカウィとその後継者を中心に、ISが生まれた背景から現在に至るまでを詳細に描いたノンフィクションである。街のチンピラがアルカイダとつながって国際的なテロ組織を主導するようになった背景には何があったのか。イラクのフセイン政権打倒に走った米国失策の誘因とは――。200人を超える関係者らの生々しい証言と精緻な裏づけにより構成され、丁寧な人物描写と複雑にからみ合った相関関係から、組織の構造や事件・事象の全体像を鮮やかに浮かび上がらせる。中東取材20年のジャーナリストが独自の人脈を駆使し、スパイ小説さながらの手に汗握る筆致でISの変遷と拡大の背景を描き切った、調査報道の白眉。

著者紹介

ウォリック,ジョビー (ウォリック,ジョビー)   Warrick,Joby
1960年、米国ノースカロライナ州に生まれる。テンプル大学卒業。『ニューズ・アンド・オブザーヴァー』の記者として96年、環境問題に関する報道でピュリツァー賞(公益報道部門)を共同受賞。96年以来、『ワシントン・ポスト』で中東問題を中心に、安全保障・外交・テロ・環境などの分野を専門とするジャーナリストとして活躍している。2016年、Black Flagsでふたたびピュリツァー賞(一般ノンフィクション部門)を受賞
伊藤 真 (イトウ マコト)  
ノンフィクションを中心に翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)