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ユニオンジャックの矢 大英帝国のネットワーク戦略

出版社名 NHK出版
出版年月 2017年7月
ISBNコード 978-4-14-081717-9
4-14-081717-8
税込価格 1,760円
頁数・縦 237P 20cm

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要旨

2016年6月の国民投票において英国はEU(欧州連合)からの離脱(ブレグジット:Brexit)という判断を下した。現在、テリーザ・メイ首相のもと調整が進められている。そうした話題も含め、かつて大英帝国として世界に覇権を誇示してきた過去に比べ、さまざまな面で英国が凋落しつつあるのは否めない。しかし、英国には、自国を含む52か国からなるイギリス連邦(英連邦)がある。また英国は、UAE(アラブ首長国連邦)のドバイ、インドのベンガルール、シンガポール、オーストラリアのシドニーといった世界の重要拠点において歴史的に強い影響力を及ぼしている。そうした国際的なネットワークによって英国は現在も世界で実力を誇示しているとも言える。本書では、地図上一直線上に置かれるその4地点のネットワークを「ユニオンジャックの矢」と呼ぶ。その“矢”は、どういう構造で世界情勢に刺さっているのか。本書では、著者の経験からくる所感を含め、ネットワーク戦略を軸にした英国のこれまでの動きについて包括的に論じている。著者は(財)日本総合研究所会長、多摩大学学長。三井物産入社2年後の1975年に渡英して以来、頻繁に同国を訪れ、その情勢を眺め続けてきた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2017年09月06日]

商品内容

要旨

「英国」という視座から世界潮流を展望する。日本の未来戦略は「沈まぬ帝国」のネットワークに学べ!著者40年の英国観察の集大成!

目次

第1章 英国との出会い―一九七五年という年
第2章 ユニオンジャックの矢の中核基点として―金融とエンジニアリング力を支えるロンドンのシティ
第3章 ユニオンジャックの矢がつなぐもの―沈まぬ帝国たる英国のネットワーク力
第4章 ブレグジットをもたらしたもの―英国と欧州の複雑で微妙な関係、そしてシティの本音
第5章 英国史の深層―立憲君主制と植民地を巡る苦闘
第6章 日本と英国―四〇〇年にわたる歴史的関係
第7章 EU離脱後の英国の進路―二〇一七年総選挙を終えて

おすすめコメント

激動の世界経済を生き抜く術は、英国に学べ! グローバル経済の潮目を読み続けてきた知の巨匠が、経験知と世界史の双方の視点から、英国と世界、そして日本とのつながりを立体化。真の成長戦略を見通す。

著者紹介

寺島 実郎 (テラシマ ジツロウ)  
1947年北海道生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了後、三井物産入社。調査部、業務部を経て、ブルッキングス研究所(在ワシントンDC)に出向。その後、米国三井物産ワシントン事務所所長、三井物産戦略研究所所長、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、三井物産常務執行役員等を歴任し、現在は(一財)日本総合研究所会長、多摩大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)