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動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

出版社名 紀伊國屋書店
出版年月 2017年9月
ISBNコード 978-4-314-01149-5
4-314-01149-1
税込価格 2,420円
頁数・縦 412P 20cm

商品内容

要旨

ラットが自分の決断を悔やむ。カラスが道具を作る。タコが人間の顔を見分ける。霊長類の社会的知能研究における第一人者が提唱する“進化認知学”とはなにか。驚くべき動物の認知の世界を鮮やかに描き出す待望の最新作。

目次

第1章 魔法の泉
第2章 二派物語
第3章 認知の波紋
第4章 私に話しかけて
第5章 あらゆるものの尺度
第6章 社会的技能
第7章 時がたてばわかる
第8章 鏡と瓶を巡って
第9章 進化認知学

おすすめコメント

進化の末に、動物は「賢さ」を獲得した。 それは人間も、サルも、カラスも、イルカも、タコも、みんな同じである。われわれは自分たちだけが賢いと思っていないか?   心理学との境界線を行く動物研究の分野を開拓してきた著者が、動物行動学の歴史から最新の研究まで、豊富な事例を示すとともに読者へと問いかける。ドゥ・ヴァールが新たに提唱する「進化認知学」とは・・・。人間中心の科学から脱却し、動物の認知とは何かを見つめなおす一冊。   【驚きのエピソード満載!読者を動物の<環世界(ウンヴェルト)>へ誘います。】 ◆チンパンジーは食べ物のありかを知っていることを悟られないようにふるまう  ◆カケスは相手が何を欲しがっているか見極めてプロポーズの贈り物を選ぶ  ◆アシナガバチは一匹ずつ顔が違い、仲間の顔を見わけている  ◆タコは自分を攻撃した人間を覚えていて、水を吐いて復讐する  ★著者直筆の図版多数!ファン待望の最新作!!

著者紹介

フランス・ドゥ・ヴァール (フランスドゥヴァール)   Frans de Waal
1948年オランダ生まれ。エモリー大学心理学部教授、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長、ユトレヒト大学特別教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者であり、その著書は20の言語に翻訳されている。2007年には「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。米国科学アカデミー会員
松沢 哲郎 (マツザワ テツロウ)  
京都大学高等研究院特別教授、京都大学霊長類研究所兼任教授(理学博士)。1977年11月から「アイ・プロジェクト」とよばれるチンパンジーの心の研究を始め、野生チンパンジーの生態調査も行う。チンパンジーの研究を通じて人間の心や行動の進化的起源を探り、「比較認知科学」とよばれる新しい研究領域を開拓した。2011年に刊行した『想像するちから』(岩波書店)で第65回毎日出版文化賞、および科学ジャーナリスト賞2011を受賞。2004年紫綬褒章受章、2013年に文化功労者
柴田 裕之 (シバタ ヤスシ)  
翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)