• 本

だから、居場所が欲しかった。 バンコク、コールセンターで働く日本人

出版社名 集英社
出版年月 2017年9月
ISBNコード 978-4-08-781633-4
4-08-781633-8
税込価格 1,728円
頁数・縦 283P 20cm

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要旨

「海外勤務」と聞くと、優秀なエリートビジネスパーソンをイメージする人が多いかもしれない。だが、紛れもない「海外勤務」の日本人でありながら、月額10万円程度の報酬しか得られない人たちもいる。タイの首都バンコクにある日本企業のコールセンターに勤めるオペレーターだ。総数400人から500人と推計される彼ら彼女らの多くは、非正規労働者やLGBTなど、日本に「居場所」を見つけづらかった30代から40代の男女。本書は、その現状を追うノンフィクションである。さまざまな過去を持つ者たちを親類や友人などを含めていねいに取材し、現在の生活や生い立ち、その思い、人間関係などをリアルに描き出すことで、現代日本の負の側面を鋭くえぐっている。著者はフィリピン在住のノンフィクションライター。2011年『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社)で「開高健ノンフィクション賞」を受賞した。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年01月19日]

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 日本社会を変えようという気概ある人の参考文献にもなる。

    「堕ちた」という厳しい言葉を含むスレッドが立てられ2ちゃんねる上で誹謗中傷されている人達がいるという。バンコクのコールセンターで現地採用された人達だ。求人誌にある募集要件には学歴不問・タイ語も英語もできなくても可、キャッチコピーには海外に出て働いて見ませんか?とある。企業が効率化のために設けた海外拠点が仕事場であり日本に住む日本人への電話セールスなどが仕事内容。読み進めていく。そこにはレポートされる取材対象の人々の、目を背けたくなる生活があった。読者は実際耐え難くなり途中で活字を丹念に追うことを中断。そこは作品中盤で、ルポされる女性がゴーゴーボーイとタイで呼ばれる男たちを買春するために倹約して薄給を貯めては興じるという内容のインタビューのところでだった。「あとがき」が付けられていたため、一体何が著者を動かし痛ましい暮らしを続ける人々(男女を問わずである)の闇を書かせたのかということだけでも確かめたくて非常に失礼を感じるものの一気に斜め読みして(事象の違いこそあれ徹底して暗く苛酷な生活、そこを抜け別職についた勝ち組の現役に対する侮蔑に溢れているよう見えました)−「あとがき」へ。著者が主張

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    (2017年12月18日)

商品内容

要旨

「お電話ありがとうございます。○○社の△△です。ご注文ですか?」遠く離れたバンコクの高層ビルで、一斉に電話を受ける日本人がいる。非正規労働者、借金苦、風俗にハマる女、LGBTの男女。生きづらい日本を離れ、行き着いた先は…。フィリピン在住の開高賞作家が描く成長を止めた日本のもう一つの現実!

目次

第1章 非正規の「居場所」
第2章 一家夜逃げ
第3章 明暗
第4章 男にハマる女たち
第5章 日陰の存在

出版社・メーカーコメント

タイ、バンコクのコールセンターには、日本に息苦しさを感じ「居場所」を求める男女が集まっていた。非正規労働者やLGBT、風俗にハマる女……。開高健ノンフィクション賞作家が現代日本の姿を抉り出す。

著者紹介

水谷 竹秀 (ミズタニ タケヒデ)  
ノンフィクションライター、1975年三重県桑名市生まれ。上智大学外国語学部卒。新聞記者、カメラマンを経てフリーに。現在フィリピンを拠点に活動し、月刊誌や週刊誌などに寄稿。2011年『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』(集英社)で第九回開高健ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)