• 本

メルヒェン

改版

新潮文庫 ヘ−1−17

出版社名 新潮社
出版年月 2017年9月
ISBNコード 978-4-10-200117-2
4-10-200117-4
税込価格 506円
頁数・縦 213P 16cm
シリーズ名 メルヒェン

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 地上の現象はすべて一つの比喩である。

    どの子どもでも、まだその秘密の中にいる間は、心の中で絶えず、唯一の重大なこと、すなわち自分自身のことと、自己と周囲の世界との不思議な関係とを考えているのである。
    探求者や賢者は、円熟の年齢とともにこの考察にもどってくるが、大多数のものは、真に重要なものに関係するこの内面の世界を、すでに早く永久に忘れ、離れ、終生、心労と願望と目的との目まぐるしい迷路をさまよいまわる。
    しかし、そういうもののどれ一つとして、彼らの内心に宿ってはおらず、彼らの内心へ、彼らの家へ彼らを連れもどすことはけっしてない。(本文より)
    大人になってもこどものような笑顔を持っている人は、きっとこのような自分自身について、周囲と世界についての不思議な関係のことを心の中で保っている人なのでしょう。

    (2010年1月23日)

商品内容

要旨

誰からも愛される子に、という母の祈りが叶えられ、少年は人々の愛に包まれて育ったが…愛されることの幸福と不幸を深く掘り下げた『アウグスツス』は、「幸いなるかな、心の貧しき者。天国はその人のものなり」という聖書のことばが感動的に結晶した童話である。おとなの心に純朴な子どもの魂を呼び起しながら、清らかな感動へと誘う、もっともヘッセらしい珠玉の創作童話9編を収録。

出版社・メーカーコメント

おとなの心に純粋な子供の魂を呼びもどし、清らかな感動へと誘うヘッセの創作童話集。「アウグスツス」「アヤメ」など全9編を収録。

著者紹介

ヘッセ,ヘルマン (ヘッセ,ヘルマン)   Hesse,Hermann
1877‐1962。ドイツの抒情詩人・小説家。南独カルプの牧師の家庭に生れ、神学校に進むが、「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と脱走、職を転々の後、書店員となり、1904年の『郷愁』の成功で作家生活に入る。両大戦時には、非戦論者として苦境に立ったが、スイス国籍を得、在住、人間の精神の幸福を問う作品を著し続けた。’46年ノーベル文学賞受賞
高橋 健二 (タカハシ ケンジ)  
1902‐1998。東京生れ。東京大学独文科卒。’31年ドイツに留学、ヘッセへの7回の訪問を始め、ケストナー、マン、カロッサ等多くの作家と交流。ドイツ文学の紹介、翻訳などで活躍し、読売文学賞、芸術選奨ほかの各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)