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七十句/八十八句

講談社文芸文庫 まA7

出版社名 講談社
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-06-290365-3
4-06-290365-2
税込価格 1,650円
頁数・縦 216P 16cm

商品内容

要旨

“ばさばさと股間につかふ扇かな”墓石にこの句を刻み、墓碑銘を俳号である「玩亭墓」とのみ記した小説家は、こよなく句作を愛した。人情の機微を卓抜にすくい取る句を選りすぐり、古希と米寿を記念して編まれた句集二冊に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた未発表の歌仙を併録。生前の姿が浮かび上がる、知と情とユーモア溢れる句の世界。

目次

七十句
八十八句
歌仙(大河の水の巻
大鯰の巻
迦陵頻伽の巻
夜といふ旅人の巻
ずたずたの心の巻)

おすすめコメント

歿後五年となる日本文学の巨星が古希と米寿の節目に遺した句集に、岡野弘彦、長谷川櫂と巻いた歌仙五巻を併録した、俳味あふれる一書

著者紹介

丸谷 才一 (マルヤ サイイチ)  
1925・8・27〜2012・10・13。小説家、評論家、翻訳家。山形県生まれ。東京大学文学部英文科卒業。1945年入営。60年長篇小説「エホバの顔を避けて」刊行。64年、ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」を翻訳。68年「年の残り」で芥川賞受賞。その後、「裏声で歌へ君が代」、「たった一人の反乱」(谷崎賞)、「樹影譚」(川端賞)、「輝く日の宮」(泉鏡花賞)などの小説や、評論を数多く発表。また多岐にわたる随筆も意欲的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)