• 本

ヘンテコノミクス 行動経済学まんが

出版社名 マガジンハウス
出版年月 2017年11月
ISBNコード 978-4-8387-2972-2
4-8387-2972-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 159P 24cm

商品内容

要旨

人は、なぜそれを買うのか。安いから、質がいいから。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。この本には、その原理が描かれている。漫画という娯楽の形を借りながら。

目次

「塀のらくがき」の巻―アンダーマイニング効果 報酬が動機を阻害する
「安売り合戦」の巻―感応度逓減性 母数によって変わる価値
「スーパーおしの」の巻―フレーミング効果 枠組みを変えると価値が変わる
「保母さんの名案」の巻―社会を成立されているのは、モラルかお金か 罰金による罪の意識の軽減
「心の会計」の巻―メンタル・アカウンティング 心の中で、お金の価値を計算する
「はじめての背徳」の巻―アンカリング効果 基準が判断に影響を及ぼす
「 」の巻―代表性ヒューリスティック 私たちはイメージに囚われる
「欲しいけど買えない」の巻―おとり効果 選択肢を生み出すことで、市民権を得る
「占い師のアドバイス」の巻―新近効果 終わり良ければすべて良し
「れんが亭の新メニュー」の巻―極端回避性 ついつい真ん中を選んでしまう〔ほか〕

おすすめコメント

今、「行動経済学」が注目されています。 これまでの経済学は、「人間は必ず合理的な経済行動をするもの」という前提で構築されてきました。 ところが、普段の私たちは「安い」「質がいい」のような真っ当な理由だけでなく、非合理な行動を数多くします。 このような従来の経済学では説明しきれない人間の経済行動を、心理の視点から解明し、わかりやすく説明してくれるのが本書です。 例えば、枠組みを変えると価値が変わる「フレーミング効果」について。 スーパーマーケットで陳列するお菓子のPOPに、 「従来の製品の90%の油分を使用」と書くのと、 「従来の製品より油分を10%カット」と書くのとでは、 後者の方がお客様は買いたくなるはずです。 同じ情報でも、言い方を変えると異なる印象を与えてしまう現象を、1話完結の漫画形式で理解する事が出来ます。 他にも、報酬が動機を阻害する「アンダーマイニング効果」や、ついつい真ん中を選んでしまう「極端回避性」など、マーケティングや経済に関連する23のテーマを掲載。 2017年11月の発売以来クチコミで売れ続け、Twitterでも「中学か高校の教科書にして欲しい」と3万件超リツイートされて大ブレイクした一冊です。 ぜひ、立ち読みページからご一読ください。

著者紹介

佐藤 雅彦 (サトウ マサヒコ)  
1954年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒。慶應義塾大学教授を経て、現在、東京藝術大学大学院映像研究科教授。ゲームソフト『I.Q』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)や、慶應義塾大学佐藤雅彦研究室の時代から手がけている、NHK教育テレビ『ピタゴラスイッチ』、『考えるカラス』など、分野を越えた独自の活動を続けている。平成23年芸術選奨受賞、平成25年紫綬褒章受章
菅 俊一 (スゲ シュンイチ)  
1980年、東京都生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修了。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科専任講師。人間の知覚能力に基づく新しい表現を研究・開発し、社会に提案することを活動の主としている
高橋 秀明 (タカハシ シュウメイ)  
1964年、石川県生まれ。アートディレクター・クリエイティブディレクター。金沢美術工芸大学商業デザイン学科卒業後、電通に入社。数々の広告キャンペーンを担当。ACC賞、朝日広告賞、毎日広告デザイン賞、日経広告賞、NYADC賞、スパイクスアジアなどを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)