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いのち

出版社名 講談社
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-06-220878-9
4-06-220878-4
税込価格 1,540円
頁数・縦 253P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • いのち

    95歳の瀬戸内寂聴が、70年におよぶ作家人生を振り返った自伝的小説である。小説一筋に生きた寂聴さんが自身の大病を繰り返しながら乗り越えるさまや、河野多恵子や大庭みな子といったライバル女流作家たちとの諧謔味あふれるエピソードがつづられている。まさに命をけずりながら書き上げた最後の長編小説。最後の一文、「あの世から生れ変っても、私はまた小説家でありたい。それも女の。」と言いきる生きざまを、この本から感じとってください。

    (2018年2月13日)

商品内容

要旨

ガンと心臓の病に襲われ、痛切な“老い”に直面した私。脳裏に蘇るのは、70年近い作家人生で出会った男たち、そして筆を競った友の“死に様”だった―。ただ一筋に小説への愛と修羅を生きた女の鮮烈な“いのち”を描き尽くす、渾身の感動作!

おすすめコメント

小説一筋に生き通したわが生と、忘れえぬ人々の死に様――。大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、最後の長篇小説。

著者紹介

瀬戸内 寂聴 (セトウチ ジャクチョウ)  
1922年、徳島市生まれ。東京女子大学卒。1957年、「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる(旧名晴美)。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2006年、文化勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)