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ストーカー 「普通の人」がなぜ豹変するのか

中公新書ラクレ 606

出版社名 中央公論新社
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-12-150606-1
4-12-150606-5
税込価格 880円
頁数・縦 213P 18cm

商品内容

要旨

ストーカーによる凶悪事件がたびたび報道されるが、それは氷山の一角にすぎない。著者のもとには毎日のように相談者が訪れている。SNSの普及で、素性を知らない相手へのストーキングや、リベンジポルノなどの悪質な手口は増える一方だという。「交際相手と別れるときに注意すべき点は」「ストーカーからの贈り物はどうすべきか」「警察にはいつ行けばいいか」「加害者は治療で変わるか」等々、経験豊かなカウンセラーが解説する。

目次

第1章 ストーカー最新事件簿―「逗子事件」「市川事件」「三鷹事件」「小金井事件」
第2章 ストーカーの定義と危険度―恋愛のもつれだけが原因ではない
第3章 新しいタイプのストーカーたち―男女関係の「常識」は変わった
第4章 ストーカーは何を考えているのか―五〇〇人以上と対峙してわかったこと
第5章 警察と法律の限界―法改正だけでは救えない
第6章 ストーキングは治療できるか―「条件反射制御法」との出会い
第7章 なぜ私は介入し続けるのか―元ストーカーに励まされて

おすすめコメント

1999年桶川ストーカー事件、2013年三鷹の女子高生殺害とリベンジポルノ事件、2016年小金井ライブハウスでの女子大生刺傷事件。ストーカーによる凶悪な犯罪がたびたび起きる一方、報道されない規模のストーカー被害も急増中で、2016年の警察への相談件数は2万件を超えている。別れ話のもつれから、という古典的なストーカーだけでなく、最近はSNSを通じた、「連絡先を知っているだけ」「一度も会ったことがない」といった相手にストーキングされるという例も増えている。 ストーカーになる人とならない人の境界はどこにあるのか? 「この人、ストーカーかも」と思ったときには、どうすればいいのか? 重症のストーカーは一生治らないものなのか? ストーカー問題の第一人者であり、トラブルに積極的に介入し、500人以上の加害者と対峙してきたカウンセラーの答えとは――。豊富な事例を紹介、「ストーカーの被害を受けない」「ストーカーにならない」ための手引きとなる、貴重な一冊。

著者紹介

小早川 明子 (コバヤカワ アキコ)  
1959年愛知県生まれ。NPO法人「ヒューマニティ」理事長。ストーカー問題、DVなど、あらゆるハラスメント相談に対処している。1999年に活動を始めて以来、500人以上のストーキング加害者と向き合い、カウンセリングを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)