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いま蘇る柳田國男の農政改革

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2018年1月
ISBNコード 978-4-10-603822-8
4-10-603822-6
税込価格 1,760円
頁数・縦 364P 20cm

商品内容

要旨

かつて農商務省の官僚だった柳田國男は日本の農業の弱点を見抜き、改善策を次々打ち出した。が、その思いは時の体制に葬られ、志を継ぐ後輩たちも、やがて忘れ去られた。国際競争力はおろか、高い関税で命脈を保たれる今日の農業。近現代を貫いて横たわる農政の病とは何か?柳田が見出した希望の策を現代に蘇らせる。

目次

第1章 柳田國男が見た日本の農業
第2章 理想主義的農業の挫折と明治農法
第3章 地主制が要求した高米価と小農
第4章 柳田國男の登場―日本経済思想史上の一つの奇跡
第5章 柳田國男の具体策
第6章 柳田農政学を継ぐ官僚たちの戦い
第7章 農林官僚による地主制打倒
第8章 地主制から農協制へ
第9章 理想的農政の敗北
第10章 農業を壊すもの
第11章 蘇る柳田農政学

おすすめコメント

元農商務省官僚「柳田國男」が目指した健全な農業経営。が、その理想は葬り去られた。近代農業の闇を暴き、柳田を再評価する問題作。

著者紹介

山下 一仁 (ヤマシタ カズヒト)  
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹、経済産業研究所上席研究員。1955年岡山県生まれ。1977年東京大学法学部卒業、同年農林省入省。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、同局次長などを歴任。2008年農林水産省退職。1982年ミシガン大学応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)