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遺伝子 親密なる人類史 下

出版社名 早川書房
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-15-209732-3
4-15-209732-9
税込価格 2,700円
頁数・縦 418P 20cm
シリーズ名 遺伝子

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要旨

21世紀の最重要概念の一つともいえる「遺伝子」だが、その研究の道は平坦ではなかった。1975年の研究一時中断が解禁された後、世界中の研究者や企業がしのぎを削り、組み換えDNAやES細胞など、さまざまな発見や技術の開発がなされていった。そうした歴史を辿る本書。日本語版上下巻の下巻では、遺伝子診断(「ゲノムを読む」)と遺伝子改変(「ゲノムを書く」)技術が、どのような問題を乗り越え、そして今なお課題を残しつつも発展していったかを描き出している。人類の未来の鍵を握るともいえるゲノムがどういう役割を果たすのかも考察する本書は、「ニューヨークタイムズ」ベストセラー1位、ビル・ゲイツ氏が選ぶ年間ベストブックになるなど、世界中で注目、評価されている。著者は医師、がん研究者でコロンビア大学メディカル・センター准教授。著書『がん―4000年の歴史―』(早川書房)はピュリッツァー賞を受賞している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年04月13日]

商品内容

要旨

遺伝子の組み換えやクローニングなど、急激な研究の進展に危機感を覚えた科学者たちは、1975年に米アシロマに集い、研究のモラトリアム(一時中断)を決めた。だがその解禁後、人間の全遺伝情報を秘めた「ヒトゲノム」の解読競争にクレイグ・ベンターら世界中の科学者と企業がしのぎを削り、2000年にはヒトゲノム解読が発表された。一方、この解読後、DNA塩基配列の変化によらない後天的な遺伝現象を解明するエピジェネティクス研究が進み、山中伸弥らによるiPS細胞の作製は世界を驚嘆させた。そして今、ジェニファー・ダウドナらが開発した新技術「クリスパー/キャス9」により、人類は自らの設計図を望み通りに書き換えられる「ゲノム編集」の時代を迎えている。遺伝情報を読むだけでなく、書き換えることができるようになったとき、人間の条件はどう変わるのか?科学と倫理のせめぎ合いを通して、私たちの現在と未来を照らし出す記念碑的名著。

目次

第4部 「人間の正しい研究題目は人間である」―人類遺伝学(一九七〇〜二〇〇五)(父の苦難
診療所の誕生
「介入しろ、介入しろ、介入しろ」
ダンサーたちの村、モグラの地図
「ゲノムを捕まえる」
地理学者
ヒトの本(全二三巻))
第5部 鏡の国―アイデンティティと「正常」の遺伝学(二〇〇一〜二〇一五)(「それなら、わたしたちは同じね」
アイデンティティの一次導関数
最終マイル
飢餓の冬)
第6部 ポストゲノム―運命と未来の遺伝学(二〇一五〜…)(未来の未来
遺伝子診断―「プリバイバー」
遺伝子治療―ポストヒューマン
エピローグ―ブヘッダ、アブヘッダ)

著者紹介

ムカジー,シッダールタ (ムカジー,シッダールタ)   Mukherjee,Siddhartha
医師、がん研究者(血液学、腫瘍学)。コロンビア大学メディカル・センター准教授を務める。1970年、インドのニューデリー生まれ。スタンフォード大学(生物学専攻)、オックスフォード大学(ローズ奨学生。免疫学専攻)、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。デビュー作『がん‐4000年の歴史‐』(2010年。邦訳は早川書房刊)は、ピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン賞、ガーディアン賞など多くの賞を受賞し、“タイム”誌の「オールタイム・ベストノンフィクション」にも選ばれた
仲野 徹 (ナカノ トオル)  
大阪大学大学院・医学系研究科教授。1957年大阪生まれ。1981年大阪大学医学部卒業。内科医としての勤務、大阪大学医学部助手、ヨーロッパ分子生物学研究所研究員、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授をへて現職。専門は、エピジェネティクス、幹細胞学
田中 文 (タナカ フミ)  
東北大学医学部卒業。医師、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)