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誰も死なないミステリーを君に

ハヤカワ文庫 JA 1319

出版社名 早川書房
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-15-031319-7
4-15-031319-9
税込価格 670円
頁数・縦 262P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 優しさと切なさに満ちた深い感動を、読者(きみ)に捧ぐ

     遠見志緒にはその人が死ぬ運命にあるのかどうかが分かる、という特異な体質があった。志緒にだけ見える死の予兆を、《僕》は《死線》と名付けた。しかしそれは確実な運命を表すものではなく、回避可能な死の予兆である。正しいやり方で死の要因を取り除けば、死線は消える。死線が見える志緒と、彼女の突飛な言葉を信じる《僕》だけが、見えない致命傷を負った誰かを助けることができる、と死の運命を回避するために、他の誰も知らず誰からも評価のされないボランティア活動を続けていた。志緒はある時、《僕》が卒業した秀桜高校の文芸部四人の顔に死線を見る。彼らは《僕》が在学していた時の文芸部のメンバーで、その時の文芸部員の一人が校舎から飛び降りて死んでいた。彼らはその死に関係があるのか? 二人は宿泊施設のある無人島を用意して安全なクローズド・サークルを作るのだが……。
     最初から死ぬ運命が分かっているのなら、その死に抗えるかもしれない。誰も死なないことを願った優しいふたりの物語は、やがて誰もが忘れることのできないミステリーへと変わっていきます。意外な真実は時に残酷だけれど、優しさが失われることはない。余韻がとても心地よい

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    (2018年3月17日)

商品内容

要旨

自殺、他殺、事故死など、寿命以外の“死”が見える志緒。彼女が悲しまぬよう、そんな死を回避させるのが僕の役目だった。ある日、志緒は秀桜高校文芸部の卒業生4人に同時に“死”の予兆を見た。“そして誰もいなくならない”ため、僕は4人を無人島に招待、安全なクローズド・サークルをつくった。だが、そこに高校時代の墜死事件が影を投げかけ、一人、また一人と―これは、二人にしかできない優しい世界の救い方。

著者紹介

井上 悠宇 (イノウエ ユウ)  
2011年に第16回スニーカー大賞の優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)