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禅のこころを描く 白隠

とんぼの本

出版社名 新潮社
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-10-602280-7
4-10-602280-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 128P 22cm

商品内容

要旨

ド迫力のダルマにユーモアたっぷりの布袋、そして抽象画のような書―。江戸に臨済宗を復興させた傑僧・白隠慧鶴(1685〜1768)は、仏のこころを伝えたい、人々を救いたい、その一心で1万点以上の書画を描き遺した、日本美術史上最多作の画家でもありました。社会諷刺、画中画のトリック、駄洒落に方便、「心」のビジュアル化。さまざまな仕掛けを盛り込み「言葉や文字であらわせぬ真理」を示したというその作品群に、美術史家、宗教史家、書家、漫画家、翻訳家など多彩な執筆陣が向き合い、大いに語ります。さらに「禅と白隠の基礎知識」や漫画「白隠ゑかくかく描けり」も附し、その絵と書の向こうに浮かび上がる「禅のこころ」にたっぷりと触れることができる一冊です。

目次

巻頭言 生きている白隠と対峙せよ!(文・山下裕二)
禅画をよむ スーパー禅僧の仕掛けとたくらみ(解説・芳澤勝弘)(社会諷刺
心の図像化
達磨 ほか)
墨跡をよむ 太さの思想、斜線の批評―破調の書が秘めるもの(解説・石川九楊)
禅と白隠の基礎知識(監修・文・芳澤勝弘)(禅宗とは?禅画とは?
禅宗法系図
禅の用語解説 ほか)
対談 山下裕二のTalk about Hakuin(しりあがりさん、白隠キャラを描いてください。“白隠マンガ”guestしりあがり寿
永青文庫の白隠について教えてください。“愛蔵者は語る”guest細川護煕
ぼく、辻先生の授業で白隠の名を知りました。“美術史の中の白隠”guest辻惟雄)

著者紹介

芳澤 勝弘 (ヨシザワ カツヒロ)  
禅学・禅宗史研究家、花園大学国際禅学研究所顧問。1945年、長野県生れ。同志社大学経済学部卒業。公益財団法人禅文化研究所主幹、花園大学国際禅学研究所教授を歴任。国内外で白隠フォーラムを開催、欧米でも白隠禅画を講じている
山下 裕二 (ヤマシタ ユウジ)  
美術史家、明治学院大学文学部芸術学科教授。1958年、広島県生れ。東京大学大学院修了。室町時代の水墨画の研究を起点に、縄文から現代まで幅広く美術を論じる
石川 九楊 (イシカワ キュウヨウ)  
書家、評論家、京都精華大学客員教授。1945年、福井県生れ。京都大学法学部卒業。評論活動、創作活動を通じ、「書は筆蝕の芸術である」ことを解き明かす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)