• 本

新・冒険論

インターナショナル新書 023

出版社名 集英社インターナショナル
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-7976-8023-2
4-7976-8023-7
税込価格 799円
頁数・縦 220P 18cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

かつては堀江謙一氏、植村直己氏といった冒険家の偉業がしばしば国民共通の話題となった。しかし、近年はアウトドアの冒険や探検自体、注目されることが少なくなっているようだ。それでも、たとえば「サバイバル登山」を実践する服部文祥氏など、前人未到の飽くなき挑戦を続ける冒険家は多数いる。本書の著者、角幡唯介氏もその一人だ。チベットで人類未踏の峡谷踏破、北極圏で闇の世界を80日間歩く極夜行といった数々の独創的な冒険を成功させてきた。本書は、そんな角幡氏が、本多勝一氏の冒険論を発展させ、「脱システム」の視点から冒険の本質に迫っている。これまでの冒険家・探検家、および自身の挑戦を例示しながら、「冒険とは何か」を総合的に論じている。著者は1976年、北海道生まれで、開高健ノンフィクション賞および大宅壮一ノンフィクションを受賞した『空白の五マイル』(集英社文庫)など多数の著書がある。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2018年05月15日]

商品内容

要旨

チベットで人類未踏の峡谷踏破、北極圏で闇の世界を80日間歩く極夜行…。数々の独創的な挑戦を行ってきた著者による冒険論。真の冒険の例として、ピアリーやナンセンの北極探検を挙げ、マニュアル化されたエベレスト登山やアドベンチャーレースなどを「スポーツ化した疑似冒険」と喝破する。日本人で初めて冒険の本質に迫った、画期的論考!

目次

第1章 本多勝一の冒険論
第2章 脱システムとしての冒険
第3章 脱システムの難しさ
第4章 現代における脱システムの実例
第5章 冒険と自由
終わりに―放棄される自由を前に

おすすめコメント

GPSに頼る北極探検や、スポーツ化した登山は疑似冒険であって冒険ではない! では冒険とはいったい何なのか? 構想20年、常に新しい冒険に挑んできた角幡唯介が、満を持して世に送り出す、空前絶後の冒険論! なぜ、現代のエベレスト登山は冒険ではないのか? なぜ、ナンセンのフラム号漂流は冒険とよべるのか? 角幡が導き出した「脱システム」という概念で、冒険の本質を考える! これまでに、チベット・ツァンポー峡谷の人類未踏部踏破や雪男探索、北極探検隊全滅の真相追求、80日間にもおよぶ太陽の昇らない「極夜」の暗黒世界探検など、ジャンルや固定観念にとらわれない創造的な冒険を行ってきた角幡唯介。 本書を読めば、角幡の冒険が、なぜ型にはまらず独創的なものなのか、その発想がよく分かる! 高橋源一郎氏(作家)推薦!

内容抜粋

<目次より抜粋> 第一章 本多勝一の冒険論 世界の可能性を拓け/人類史上最高の冒険 第二章 脱システムとしての冒険 エベレスト登山はなぜ冒険ではなくなったか/マニュアル化された登山/神話における脱システム/英雄の冒険を分析する/ナンセンのフラム号漂流/ツアンポー峡谷単独探検の神話構造 第三章 脱システムの難しさ 現代はなぜ冒険が難しくなったのか/冒険のジャンル化/脳のシステム化 第四章 現代における脱システムの実例 変質する北極点到達という行為/なぜ冒険はスポーツ化するのか/人間の世界から狼の世界へ/服部文祥のサバイバル登山/極夜の探検 第五章 冒険と自由 冒険の批評性/自由と自力の関係/人はなぜ冒険をするのか

著者紹介

角幡 唯介 (カクハタ ユウスケ)  
作家、探検家。1976年、北海道生まれ。『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方』(以上集英社文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)